日常を綴ります|短歌やことばに関することなど

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最近の記事

新人賞応募(落選)作「乾くスピード」

 2022年の短歌研究新人賞に応募して、予選通過(2首掲載)だったものです。いくつかは手直ししてTwitter等に掲載したりしました。供養。

    • 久しぶりの話

       久しぶりに土曜深夜の山手線に乗った。人が多い。みんなこんな時間まで何してるんだろう。飲み会? 遊び? 私は遊んできたんだけど。  歳をとって遊び方も落ち着いてきて、終電を逃すような遊び方はしないし、もっといえば22時くらいでお開きになって一番遠くに住む人が日付の変わる前に帰宅できるくらいのこともざらである。大人になった。三十路。  途中で京浜東北線に乗り換える。みんなどこまで帰るの? こんなに混んでたっけ、土曜深夜、終電一本前の京浜東北線。久しぶりに履いたショートブーツで

      • インターホンの向こう側の話

         仕事から帰宅する。インターホンのランプがついているのに気付いて、履歴を確認する。昼の12時前くらい、配達員ではない女性が一人で映っていた。きっと何かの勧誘や営業なのだろう、うちが留守なのを確かめると、もう一度インターホンを押すことはせず、去っていったようだ。  ふた月に一回くらいのペースで、このような履歴が残っている。彼(女)らは不在票のようなものを残したりすることはないので、一生誰だか分からない。不審な様子はないから困っているわけではないが、明らかに単身者用の住居へ、平日

        • 深夜ラジオの正しい使い方をした話

           先日、初めてコロナに罹患した。  なんだかんだ、ここまで一度も(運よく)感染してこなかったので(もしかしたら無症状で感染していたことがあったかもしれないが)、あーいよいよか、という思いと、今さら?という思いがあった。    病院へ行き、検査をし、あー陽性ですねと慣れた様子で告げられ、普通の風邪薬と咳止めと抗生物質をもらい、その日は帰宅。食欲もまああるし、味覚も変わらない。そこまで症状は重くなかったので、とりあえず水分だけは枕元に準備して、いそいそと就寝準備に入った。  問

        新人賞応募(落選)作「乾くスピード」