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丁寧に暮らす、ということ

とりまとめのない文章だけど、残しておきたいので、このまま載せてしまおう。

20代になって好みが変わったのか、手に取りたいと思うものが上質なものになったと感じる。
お洋服1つとっても、多少高くても丁寧に作られたものが好きになった。

昔はデザインが良ければ質には大したこだわりがなかったんだけど、今は質もいいもの、長く使えるものを選びたいと思うようになったというか。質の違いが少しだけ分かるようになったというか。

自分しか見なくても、綺麗なものに触れていたいと感じるようになったのである。


いいものを使っていると、自分の背筋がしゃんと伸びる。例えばいい万年筆を使っているときの方が、心なしか丁寧に筆記するようになる。いいものを使うだけで、所作や生活が丁寧になった気がする。ものを長く使えるよう、大切に扱うようになった。

大量に何かを選べる時代で、同じものが売っている時代で、替えがきかないことは貴重だ。
思えば自分だって替えがきかない存在なのに、いつのまにか自分を雑に扱うことに慣れてしまった。そうやって好きなもの、綺麗なものに触れるように、自分を扱えたら、自分を好きになれるだろうか。

丁寧な暮らし、という言葉が持て囃されているけれど。ひょっとしたら自分を丁寧に扱うことが丁寧に暮らすこと、なのかもしれない。でも今はまだ自分のことを好きになるのはちょっと難しいから、丁寧に自分を扱うために、綺麗なものをそばに置いておきたい。自分の好きなもの、大切に使いたいもので周りを満たすことで自分を甘やかしたら、それは自分を丁寧に扱うことにならないだろうか。

丁寧に暮らす。思えば自分の生活には、その視点が欠けていたな。

いいものを使っていたい。自分の納得が行くもので身を飾りたい。自分の好きなものに素直でありたい。自分を甘やかせるのは自分だけだから。

好きな本を読もう。ちょっと背伸びしてでも、自分の気に入るものを買おう。好きなことをしていよう。

自分を大切にしよう、と思えたので、その気持ちを大切に、自分をすこし甘やかして生きていこうと思う。


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