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フローリスト1年目、初めての母の日を振り返って。

フローリストになって初めて迎えた母の日。

母の日は一年で最も忙しいともいえる、花き業界の繁忙期。

今週を乗り切れば、あと何日頑張ったら、明日を乗り切れたら。そう自分を勇気づけるかのように過ごした1週間だった。

できないことだらけ、うまくいかないことだらけ。自分はなんて役立たずなんだろう、そうひとりで落ち込んでは涙が出そうになったり疲れているのに眠れなくなってしまった夜もあった。

でも過ぎてしまえばあっという間の出来事。私はフローリストとして初めて迎えた母の日をなんとか乗り切ることができた。

もちろんそれはまわりのサポートがあったからこそ。

まだまだ不慣れな私をサポートしてくれたり、「焦らなくていいから」「できることからでいいから」と声をかけてくれる勤務先のフローリストの大先輩たち。

できないことだらけで落ち込みそうと嘆いた私に、「まだ働きはじめたばかりで、うまくできないのは当たり前。だから落ち込む必要なんてないよ。今はできることを全力でやれば大丈夫だから」と励ましの言葉をくれた友人。

近くに同世代がいない今の環境において、この友人は貴重な心の支えとなっている。

そして花屋を訪れてくれたお客さんたちにもたくさん元気をもらった。

母の日だからと東京観光から地元へ帰る前に立ち寄ってくれた女の子や小さな財布を持ってひとりカーネーションを買いにきていた小学生の男の子。

花束をあげたいけれど色のセンスも花の名前もまったく分からなくて、とそわそわしながら心の内を話してくれた同世代の女の子。

お客さんの気持ちに寄り添った、ひとつとして同じではない花を。

私はまだ提案することもアレンジをつくることも不慣れだしできないけれど、来年の母の日は自信をもってお客さんの想いをカタチにできるようになりたいと思えたこの1週間だった。


母の日が終わり、新生活お疲れさまとわざわざ会いにきてくれた家族、そして大好きな友人と過ごした昨日。

私にとっての心地よい時間、過ごし方がそこにはあった。恋愛も趣味も後回し、いまは仕事だけというような仕事人間になるのはなんだか私らしくない。

一人前のフローリストを目指して成長するのと同時に、好きな人たちと過ごす時間もちゃんと大事にしてあげよう。だって私がいま新しい場所で、環境でなんとか頑張れているのは心の支えになってくれている人たちのおかげなんだから。

明日からまた1週間がはじまる。

来年の母の日は自信をもってお客さんの想いをカタチにできるようになりたい。

この想いを実現するために、今できないことに落ち込むのではなく、一つ一つできることを今から増やしていこう。

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