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うまくやらなきゃ、じゃなくていい。

上半期から下半期へ、まだ始まったばかりだと思っていた2023年もいつのまにか折り返しのときを迎えていた。

上半期、どんな変化や出来事があったのだろう。

最近見つけた好みのカフェでノートと筆箱を取り出し、年末に綴ったじぶんジカンさんの年末ノートやカレンダー、フォルダに残された写真たちを遡りながら上半期を振り返ってみた。

自分のこれからを見つめ直す時間。

過去は振り返らない、そう口にする人もいる。けれども個人的には節目節目で振り返り、自分と向き合ってきたからこそ現在の私があると思う。

地に足をつけてしっかりと自らの意志で踏み出していくために、必要不可欠な時間。

下半期、これからも自分らしく進んでいけるようにここにいまの想いを綴ってみよう。

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フローリストになりたいという”やりたいこと”に向かって一歩踏み出してよかったと思える自分でいる。

上半期が終わった時点での自分の在り方、年末ノートにはそう記されていた。

半年後、一年後、どちらにも同様のことが書かれていたから、当時の私は新たな一歩を踏み出すことがかなり不安だったのだろう。だから自分に言い聞かせるように、おまじないをかけるように、繰り返し文字に起こしたに違いない。

2023年が明けたばかりの頃、私はまだフローリストを目指して職業訓練校に通うフリーターだった。

ちょっとしてから週末だけの花屋バイトがスタートする。当時はまさか数ヶ月後にそこで社員としてフルタイムで働くことになるなんてこれっぽっちも想像していなかった。

順調だよねと人に言われることもある私の2023年上半期。そんなことはない、ずっとやりたかったことへの実現に向かってすべてがうまくいっていたわけではない。

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花に関わる働き方がしたい、そんな想いで舵を切ったはずなのにふと不安が抑えきれなくなってしまった時期がある。ここまでやってきたけれどやっぱり別の道へ軌道修正しよう、そう本気で考えたこともあった。

自分の本音が分からなくなり、これからを話そうとすると言葉が出なくなって代わりに涙が溢れる日々を過ごしたことも。

けれどもそんな弱気になっていたタイミングで運良く私は信頼できる人たちと会う機会が重なった。訓練校の先生、お気に入りの喫茶店の店主さん、そしてだいすきな友人。

彼らの励ましと応援のおかげで、私はなんとか立ち直ることができた。振り返ったいま思えるのは、あの辛くて苦しい時期があったからこそここまでやってきたのだから、このまま進んでみようと覚悟を決めることができたということ。

覚悟が決まってからはこうもうまく繋がっていくものなのか、と疑いたくなってしまうほどに順調にことが進んだように思える。

週末だけだから雇ってもらえているとばかり思い込んでいたバイト先から社員雇用の話がでて、引っ越しが決まり、引っ越し先は少し狭くはなったけれど念願の静かで日当たりのいい部屋が見つかり、距離が離れたら関係性が変わってしまうかもと不安だった友人とは今までどおり会えている。

ずっと前に「伝えるを仕事にしたい」と広報として働くことを志していた時期が私にはあった。

結局のところ広報として転職する理想は諦めて事務の女の子として当時は会社員になったのだけれど、現在、お店のInstagramを任されたりスタッフブログを更新するようになったりと、巡り巡ってかつてのやりたかったことがカタチを変えて手元にやってきた。

人生なにが起きるか分からない。

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とはいえ花に関するスキルはまだまだ。できないことやうまくいかないことだらけで凹んだり落ち込んだりするのは日常茶飯事。

指摘されることも多々あるけれど、励ましてくれてカバーしてくれる職場のおかげでなんとか新生活も3ヶ月目を迎えることができた。

”うまくやらなきゃ”という思い込みからとっかかりが遅くなってしまう傾向にある。

いまもそうだ。花束を束ねるのもラッピングも、花の水揚げも、花材選びもうまくやらなきゃという気持ちからワンテンポ遅くなってしまいがち。もっと要領よくなりたい、そう思いながらもそうなれる日はもう少し先になりそうだ。

けれど上半期を振り返っていたとき、メモ書きとして残されていたある言葉が目に入った。

はじめから完璧を目指さなくていい。自分が100だと思って出したとしても相手からも100ってことはほぼないんだから。だから60で出してみてトライアンドエラーを繰り返すの。

これはお気に入りの喫茶店の店主さんが以前くれた言葉。

いまの私にぐさっと刺さる内容だった。

はじめからあなたが完璧にできるだなんて期待されてないんだから、そうも言ってくれた。冷たい言葉として捉えられるかもしれないけれど、そんなことはない。もちろんいい意味で、だ。

事実、上司に「まだ自信ないんです。」とぽろっと口にしたら「自信がないのは当たり前だよ、むしろあったら驚きだよ。一年経ってもすべてはマスターできないと思ってくれてていい。全部自分でやらなきゃだなんて思う必要なんてない、こっちに投げてくれていいから。」

ほんとうだ、完璧にうまくやらなきゃなんて思う必要はなかったようだ。

できるようになるまで何度も繰り返す。ミスしてうまくいかなくって、そこからアドバイスを貰ったり指摘されたり改善したりがやっとできるのだから。

やってみないとなにができないのか、はたまたどこで躓くのか知ることもできないからね。とりあえずやってみる、それが60で出してみてトライアンドエラーを繰り返していくということ。

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次の節目、下半期を振り返るタイミングがきたとき。

フローリストになりたいという”やりたいこと”に向かって一歩踏み出してよかったと思える自分でいる。

変わらずそんな自分でいられるように。

・うまくやらなきゃという思考を取っ払って「とりあえずやってみる」をモットーにする

・まだスキルが足りないからとできない自分に凹むのではなく、できるようになるために今はトライアンドエラーを積み重ねていくんだという気持ちでいる

この2つを大事に抱えて、下半期を過ごしていけたら。

随分と想いを綴ってしまったけれど、ひとまずは元気で楽しく日々を過ごせればそれで十分。仕事も私生活も頑張りすぎず、これからも自分らしく進んでいこう。

日々の楽しみに使わせていただきます!