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優しい日常にわくわくを、そんな『3年後の理想の1日』に近づくために

静かな朝、自然と目が覚める。

ぐーんと腕を伸ばしながら時計に目を向けると針は朝の7時を指していた。今日もすっきりとした目覚め。

寝室からリビングへ向かう。カーテンをえいっと開けると、窓越しに目に入ってくるのは緑で溢れた景色。ちょっとだけ視線を上にあげると、真っ青な空が広がる。

将来的には生まれ育った長野で暮らすのもありだな、でもいまは関東で暮らしたい。そんな気持ちから1年前に越してきたのがこのアパート。

緑を感じられる、静かな地域。季節によって窓から眺める景色は雰囲気を変える。最寄駅から距離はあるけれど、暮らしの心地よさを優先して決めた住まい。うん、この選択は間違っていなかったようだ。

日当たりのいいこの部屋は植物を育てるのに適している。今度こそは枯らさないからね、そう声をかけながら観葉植物に水をやり、花瓶の水を変える。これが私の朝の日課。

そんな日課が終わる頃、「おはよう。」の声とともにリビングの扉が開く。その声に思わず笑みが溢れる。ふたり暮らしをしている同居人が起きたようだ。

「おはよう。」と私も声がけをして、ふたりで朝ご飯の準備を始める。食パンは先日、出先でたまたま見つけたパン屋さんで購入してきたもの。ふんわりとした食感がたまらない。

焦茶色のような、落ち着いたウッド調のダイニングテーブルには食パンとともに、ヨーグルトとサラダが並べられている。そして大事な朝の珈琲も。

同居人と私、それぞれが飲んでみたいと思った珈琲豆を購入してきては一緒に試している。今日は私が気になっていたカフェで購入してきたもの。豆をミルで挽いて珈琲を淹れる、その手間が日常に彩りを加えてくれる。

朝ごはんを食べたら、次は身支度だ。いまは夏だし、ひまわりをモチーフにしたこのピアスにしようかな。そうつぶやきながら、ピアスを耳につける。

数年前まで、イアリングもピアスもまったくの無縁だった私。ピアスは耳に穴を開けなきゃいけない、それはやっぱり怖い。とはいえイヤリングは耳たぶが厚いから、すぐに痛くなってしまう。そうやって諦めていたのだ。

でも、と勇気を振り絞ってピアスを開けたのがちょっと前の出来事。やっぱり可愛い、そう自分の耳を鏡越しに眺めながら思う。おしゃれは自分の気分を上げるためだからね、自分にとっての楽しみ方が増えた感覚だ。

そんなこんなで家を出る時間がやってくる。同居人に「いってきます!」と声をかけて、職場に向かう。

私の職場は花屋さんだ。26歳で花の世界に飛び込んだ、当時は不安だらけだったけれど今年で3年目。

本業として花屋で働きながらも個人的な花の勉強は続けていて、今週末はフラワーアレンジメントのレッスンがある。何歳になっても学んでいたい、勉強は楽しい。家族から良い影響を受けたようだ。

最近はお店のSNSやブログも任せてもらえるようになった。趣味のカメラや文章が仕事として活かせるのは、個人的に嬉しい出来事。

表現を仕事にしたい、そうずっと思っていた。表現をする、つまりは文章なのかな、そう思い続けていたけれど、花も表現の一つなんだなと気づいてからはまた視野が広がったように思える。

17時には仕事を終えて、私は帰路につく。今日のお客さん、大事な友人への誕生日プレゼントだって言っていたっけ。お祝いのお手伝いができてよかったな、喜んでくれますように。

最寄駅から自宅までの帰り道、木々が立ち並ぶ道をひとり歩く。葉っぱが風に揺られる音を聞きながら歩く、それが心地よい。私がふだん歩きながら音楽を聴かない理由の一つだ。帰り道に空を見上げる、綺麗な夕焼けが目に入るとついついゆっくり歩いてしまう。

夕ご飯は同居人と一緒に食卓を囲む。今日は私の方が帰りが早かったので、何を作ろうかなとうきうきしながらキッチンに向かう。もともと自炊は好きだったので、料理はまったく億劫ではない。

料理をもっと楽しみたい、そう思って広めなキッチンがあるこの部屋にした。調味料も揃えてある、エスニック料理も本場中華の味も楽しめてしまうのだ。

食器は陶器が多め。同居人とふたりで陶器市に行って妄想を膨らませながら購入した食器たちがダイニングテーブルに並ぶ。料理を終え、今日の器を選んでいると同居人がただいまの言葉とともに帰ってきた。

いただきます、向かい合ってふたりで手を合わせる。今日の出来事からその場でたまたまぽんっとでてきた話題まで、おしゃべりしながらご飯を食べる。

誰かと一緒に食べるご飯はひとりで黙って食べるそれより、何倍も美味しい。大学生の頃から一人暮らしをしていて、すっかりひとり飯に慣れてしまった私は、誰かと食卓を囲うたびにそう感じてしかたない。

夕ご飯の後は、ちょっとだけ個人の仕事を。SNSを更新したり、記事は休日にたっぷり時間をつかって書くから、仕事の日の夜はゆっくり読もうと溜め込んでいた記事やnoteを読むことにしている。

今度、知り合いのカフェでリース作りのワークショップを開催することになった。その準備に参加者へのメッセージに、本業以外でもちょっと忙しくなってきたようだ。でもずっとやりたいと思いつづけていたことだから、考えるだけでわくわくしている。

仕事に区切りをつけ、お風呂に入る。台湾石鹸を使うようになってから、お風呂がさっとすませるものから癒しの空間へと変わった。自分にとっての心地よいを意識する暮らし、だいぶ安定してきたみたい。

お風呂から上がった後は、のんびりとくつろぐ時間。先日立ち寄った本屋さんで購入した文庫本を手に取り、ソファに腰掛ける。やっぱり読書は寝る前がいちばん捗る、今日もたっぷり本の世界に浸れたようだ。

そんな静かな夜を過ごしていると自然と23時ごろには眠くなってくる。今日はもう寝ようかな、その前に日記だけ、と今日の出来事を綴る。たまたま書きはじめた5年日記も、いつの間にか2冊目に突入していた。

同居人はまだ起きているようだったので、「先に寝るね、おやすみ。」と声をかけて寝室へ向かう。

ふかふかのベットに身体を埋めて目を閉じる。静かな夜、あっという間に深い眠りにつく。

こんな日常が送れていたら、私はきっと幸せなんだろう。


この文章は、古性のちさんとじぶんジカンさんの最高の1日を考えるノートに書いたことを自分なりにまとめてみたもの。

書くのは今回が2回目、前回(2021/06/25)からかなり月日が経ってしまった。

何度も書こうとしたものの、ペンが笑ってしまうほどに進まずなかなか書けずにいた。それが今日になってペンが追いつかないほどにイメージが湧き出てくるものだから、私の脳内は不思議である。

家族と過ごす日常が理想の暮らしなんだって、それは実家で過ごしたお盆休みでのひとときが私に教えてくれた。朝起きておはようと言い合う、一緒に食卓を囲み、夜もおやすみと言ってからそれぞれのベットに入る。

ワンルームの家ではないのに、一軒家なのに、なぜか家族みんながひとつの部屋に集まってお喋りしたり珈琲を飲んだり、横並びで本を読んだり、同じ空間でお互いを感じながら過ごしていた。

それがやけに心地よく、こんな日常がこれからも続けば、自分に家族ができたらこんな暮らしが送りたい、そう自然と思うようになっていた。

このnoteでは”同居人”と言葉を当ててみたけれど、まずは相手探しから。そんな相手といつ出会えるんだろう、ここはちょっと妄想に近い。でも想像するのは自由だから、ね。

・・・

今回ワークに取り組むにあたって、何か参考になればと思い、最高の1日を考えるノートのワークショップに参加したときのメモを振り返ってみた。

すると、そこにはこんなメモ書きが残されていた。この言葉が今回のワークをよりわくわくするものにしてくれたのかもしれない。

先の未来にいる自分にお手紙を書くように

古性のちさん / 最高の1日を考えるノートWS

メモ書きだから、文章は途中で止まっていた。でも、自分に手紙を書くように、その言葉がぽんと背中を押してくれたような気がした。

だから今回は3年後、29歳になった自分がこう過ごせていたらいいな、それに向けてこれからの自分頑張るんだぞ、そんな気持ちも込めて頭の中にあるイメージを書き出してみた。

今日は私の誕生日、26歳になった。

26歳で花の世界に飛び込んだ、当時は不安だらけだったけれど今年で3年目。

これは、26歳になった私の決意表明だったりする。

古性のちさんがいつか口にしていた『「やらなくて諦めた」と「やったけどダメだった」なら後者が多い人生がいい』という言葉が、いまの私の心の支えだ。

やらずに諦めるのはもったいない、きっと後悔する。私はまだ26歳だから、ダメだったとしてもきっとなんとかなる、そう自分に言い聞かして25歳から26歳へ年齢という階段を一歩登ってみようと思う。

理想を少しずつ現実に近づけていこう、イメージができたら後はそこに向かって進んでみるだけ。

優しい日常の中にわくわくがある、それがいまの私にとっての理想なのかもしれない。

次、また最高の1日を考えるタイミングがきたとき、私は何をイメージしてどんな言葉を綴るのだろう。少しでも理想に近づけていたら、それはきっと幸せなことだろう。


日々の楽しみに使わせていただきます!