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少女漫画のすゝめ

最近少女漫画をよく読んでいる。身近に接することができるのは漫画自体よりも映像化したものなのかもしれないと思う。ドラマやアニメなど、現在はテレビでなくても配信サイトで好きなタイミングで見ることができるからだ。

私が少女漫画に行きつくまでにはけっこうな時間がかかっていたりする。今日はそのことについてまとめてみることにしてみた。


私はあまり少女漫画には食指が向かなかったため、基本的には少年漫画を読んでいた。例えば進撃の巨人は久しぶりに全巻揃えた作品だった。あとはTwitterで話題になったマンガを買ってみては買わなくなったりということを繰り返していた。

そして数年前に初めて読んだのが現在絶賛上映中の「わたしの幸せな結婚」だった。がっつり恋愛的な内容の漫画。一瞬にして心を掴まれてしまった。その当時、自分の中でどんな変化があったのかはよく覚えていない。そして次にはまったのがこれまた現在ドラマ放映中の「わたしのお嫁くん」だった。ドラマは毎週とても楽しんで見ている。といっても最初の頃のストーリーは忘れてしまっていることが多いので、「あーこんな感じだった!」と懐かしく思い出しながら見ている。


少女漫画とは基本的に恋愛を主軸にしているものが多い。ふたりが惹かれていく様子を丁寧に描写してある。ずっと読んでいた少年漫画に比べると情景描写や心情描写が巧みだと思っている。それまではこの丁寧な描写がもどかしいように感じ、ストーリーがなかなか進まないような気がしていて苦手だった。また「普通の女の子な主人公がどうしてこんなイケメンに好かれるの?」みたいな展開も多いのがやっぱり苦手だった。今となっては、これが魅力だという気持ちになっている。何があったんだろう自分と思ってしまうくらいだけど、少女漫画というのはささいなことで傷ついたり嫉妬したり落ち込んだりという心境の変化の書き方が素晴らしいと思う。


最高に盛り上がるのがやっぱり告白シーンだろう。それまで何度もすれ違ったりしていたふたりがようやく自分の気持ちに素直になり、お互いに好きだと言うシーン。これまでの想いの積み重ねが少女漫画では一気に花開いたかのように感じられる。表情や一連の流れ、感情の揺れなどが伝わってくる見せ方。ふたりの会話もここまでさんざん焦らされてきたのもあって、心に響いていく。そして最終的にそれまで凝縮された想いを伝えるとき、展開の美しさに胸を打たれる。

ちなみに次に盛り上がるのは初めてキスをするときだと思う。だけど大人の女性が主人公のものよりも、やっぱり学生など少女であるほうがよりきらきらして見えるような気がしている。まだ経験の少ないふたりにとっては特別なものだからだろうか。


今期は私が見たことのある漫画が映像化されていることが多い。原作からの改変に驚くこともある。けど少しずつ二人が惹かれていく過程を楽しませてもらっている。少女漫画原作ということで触れたことがあるのは「わたしのお嫁くん」「王様に捧ぐ薬指」「墜落JKと廃人教師」あたり。「あなたがしてくれなくても」も原作を知っているけどこれは大人向けの女性漫画。とかいいつつも見ている。

この中で私が一番面白いと思っているのは「王様に捧ぐ薬指」だったりする。原作からの改変が一番すごいけど、山田涼介と橋本環奈という素晴らしいキャスティングによってものすごく輝いている。ちなみに原作の綾華はいい女属性なのでこれも素敵。


いずれにせよ告白に至るまでのもどかしさ、あれが少女漫画の魅力のひとつなんじゃないかと思う。少女漫画原作のドラマがどんな結末を迎えるのかはわからないけど、最後まで見届けるつもり。

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