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さよならはどこかへ

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イエローページというメルマガで連載してるエッセイです。配信された1ヶ月後に載せています。
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さよならはどこかへ 番外編

さよならはどこかへ 番外編

私はフライドポテトが好きである。
みんな一度は人生で食べたことはあるだろうし、幼い頃から食べている人も今や多い時代だ。今回は日記ではなく、私はポテトへの気持ちをぶつけてみた。

マクドナルド、ロッテリア、バーガーキング、モスバーガー、ケンタッキーフライドチキン、ウェンディーズ、フレッシュネスバーガー、ファーストキッチン、サブウェイ、ドムドムハンバーガー、コンビニのホットスナック、それら思いつく限り

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さよならはどこかへ 3

さよならはどこかへ 3

5月19日

午前7時。今までからっとした暑さが続いていたのにいきなりひんやりとした朝がやってきた。私はものすごく暑がりで寝ているときは半袖だったから、上に羽織るものを眼鏡無しで見つけようとする。脱ぎ散らかしたカーディガンを手探りで見つけ、袖を通しながら明かりをつけようと立ち上がった。
薄暗闇の中、スイッチの元までそっと歩き出すとそこにはいつもいるはずのない奴がいた。拳ぐらいの大きさで手足が細い蜘

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さよならはどこかへ 2

さよならはどこかへ 2

4月7日

緊急事態宣言が発令されると同時に母親が家を移った。我が家は元々母親と2人暮らしで、来週リフォームした祖母の家に引っ越しの予定だったが新型ウイルスの影響で延期に。母親は毎日渋谷まで通う娘がウイルスを持って帰るのではと怖いらしく、リフォームした祖母の家に娘を置いて先に移ったのだ。
家に帰る道すがら、毎日好きなものが食べられる!と少し小躍りしそうになる。母親とは味の好みが合わず、こんなこと言

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さよならはどこかへ 1

さよならはどこかへ 1

2020年3月12日

横浜駅から東横線で渋谷に向かう。新型ウイルスによって電車に乗っている人が少ないのは最初の1週間だけで、また今週から混んできた気がする。危機感が薄れてきていると日々感じるけど、自分も通勤ラッシュの時間に毎日乗っているから何も言えない。小売はリモートもできないし、フレックスにもできない。たくさんの人と毎日接触するから自分で自分の身を守るしかない。

仕事が終わって帰り際

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