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Re:夢十夜-1

履き古したジーパンを引っ張り出して、窓の外を眺めながら足を突っ込む。


今日は思いのほか空が青い。私は昨日の夜遅くに読んだ本の内容を反芻しながら、 眠い目をこすって、外に出ることを決めた。


ページを繰るたびに延々と視界に入ってくる会話文を、まるで自分と彼が会話していたかのように 頭に思い浮かべる。


彼の表情は見えない。

それでも声だけは生き生きと彼の声となって、ページの上の言葉を読み上げていく。 あるいは、彼の声が文字となり映写されていくイメージ。


彼は今どこにいるのだろうか。


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