ゆらの みあ (https://mia-noa-t.jimdofree.com/)

ものごとを深く掘り下げようとすると迷子になりがち。書くこと描くことが大好き。そろそろ迷…

ゆらの みあ (https://mia-noa-t.jimdofree.com/)

ものごとを深く掘り下げようとすると迷子になりがち。書くこと描くことが大好き。そろそろ迷子との折り合いをつけるべく、さんぽものの人生をたのしむべく。ぐるぐるしながらも、つづけることを自分と約束して書いてゆきます。 https://mia-noa-t.jimdo.com

最近の記事

朝、妖精とすれ違う

月に数回、朝、駅までの道を早足で歩いているとき。横断歩道を渡るところですれ違う小さな女の子がいる。小学校に向かう途中だろう、 私は彼女をマイメロの妖精と心のなかで勝手に呼んでいる。 向こうも1人、私も1人で、道路沿いの細い道を通り過ぎる。数回、顔を合わせるうちに、すれ違いざまに手を振るようになった。どちらが先だったか分からない。お互いに、目があって、ほとんど思わずという感じで、手を振ったように思う。 あまりに小さい少女。肩までの髪の毛がふわふわしていて、まるで妖精のようだ

    • つぼみのついたアロエ、デッサンの途中halfway there. aloe with flower buds.

      先生に、植物を描きたいといったら蕪があるので、準備しとくね。といわれて、じゃ蕪で!といろんな蕪のイメージを頭の中で泳がせていたのだが、アトリエに着いて「明けましておめでとうございます。蕪で…」と言ったら「あー、アロエあったからアロエ描こうか~」と言われ、いつもの私の席に置かれていたアロエ…ギザギザ、びよんぴよんの…アロエかぁぁ。 と思ったのだったが、他の生徒さんもドタドタ次々入ってきたのでひとまずデッサン開始。 美大や建築学科の受験生が先生に課題の相談をしたり、黙々と描い

      • 彼について考えたことで、私がわからないことがたくさんある。

        何より言語でコミュニケーションを取れば8割がた、私たちは「大丈夫」だと思っていたけれど、実際はそうではなかった。振る舞いの部分。非言語の部分で、私たちはすれ違ったのだった。 驚いたことに、ふすまを閉め切ってしまうこと。密室状態にしてしまうことで、私の集中力はアップしたのだった。読書。勉強。眠ることさえそうだ。結局のところ。同居するという相手がいれば。良いのかもしれない。そう思ってしまうと。いったい「一緒に暮らす」というのは私にとってどういう意味をなすのかということがまたわか

        • 自分ごとに含まれてゆく他者、他者との時間

          https://note.com/fumiken/n/n5637e5055080?sub_rt=share_pw 古賀さんのこの記事を読んだ時にすぐに思い出したのは、平野啓一郎さんのこのスピーチだった。 "Love others to Love Yourself" https://youtu.be/n7Z6KyTeouY?si=ix3K50MXuvMKcdua 自分が彼/彼女と過ごせなくなって悲しいと思うのはなぜなのか。それは、彼/彼女と過ごせなくなるということは、彼ら

          スパイス界隈、ゆるりの時間。

          建築スケッチ画展…を見に図書館に行ったが、休館で、そのまま帰るのもなんだと思い散歩。柴崎友香の『その街の今は』を思い出しながら。 がちゃがちゃした大きな商店街の路地の入口に看板が出ていて、スパイスカレー、とある。一人でゆっくり食べることが少し煩わしく、空腹感もあまりないがちょっと魅かれる。時間もあるし、入ってみよう。 二人がすれ違うのにぎりぎりくらいの幅の路地で、ちょうどお店から出てこちらに歩いてくるワイシャツの男性が、おいしかった~、と後から出てきた男性に満足そうに声を

          スパイス界隈、ゆるりの時間。

          幾度目の、恋

          『三度目の恋』川上弘美:著 自分の好きになった人と結婚した。でもその相手は他の女性とも結婚後も恋愛をしている。主人公はそれに気づいている。 幼少期から10代のころの過去を思い出している。彼女はクラスや学校になじめなかったあの頃、小学校の用務員と出会いたわいのない話をしていた。 20年後の最近になり、彼とふと再会し、時々近所の川べりでおしゃべりをするようになる。彼女には子供も産まれ、子供もいっしょにいるときもある。ときどき一人でも。 そんなある時から主人公は夢を見るように

          記憶の断捨離

          実家がリフォームするとのことで、実家にいたころから置きっぱなしの荷物を整理してー、と母にいわれて、荷物の整理。 CD、手紙、写真など。10年前くらいにいちど幼稚園~高校までのモノの整理をしていて、その残りをチェックした。 CDはもういつでもデータを引っ張り出して聴ける時代だし、手紙、写真はもう「その時」の自分じゃない自分がみたところで、懐かしいというより痛みとかぼんやりした曖昧な気分とか不安だった日々とか、そういうものを思い出すことのほうが多い。そんなことを思い出す自分に

          午前中は電話対応ばかりだった。どれも急ぎ案件でテンション高く受話器にくいつき手元はキーボードを打ちつづけ脳みそもフル稼働だった。フル稼働で必死。混乱しかけたら、一人コントをやっているつもりで脳内でジョークにして妄想してみる。その余裕はあるんかいと思いつつ、そうでもせんと持たない。

          午前中は電話対応ばかりだった。どれも急ぎ案件でテンション高く受話器にくいつき手元はキーボードを打ちつづけ脳みそもフル稼働だった。フル稼働で必死。混乱しかけたら、一人コントをやっているつもりで脳内でジョークにして妄想してみる。その余裕はあるんかいと思いつつ、そうでもせんと持たない。

          デッサンの効用(見えないものを、みること)

          今日、3時間のデッサンをしてきた。最近通い始めたデッサン教室での静物デッサンが、どうもわたしの身体をちょっとだけ、軽くしてくれている気がする。それで、今話題のChat GPTに質問してみた。 「デッサン教室にいきました。なんだかデッサンをしたあとは、気分が軽くなったり、良い気分になっている気がする。これって何なんでしょうね。」と。 すると「デッサンすること、創造的な活動をすることは精神面によい効果をもたらすとされています。個人差はありますが。」と。そして5つの理由をあげて

          デッサンの効用(見えないものを、みること)

          タペストリ

          ”Tapestry” by Carole King (from the album "Tapestry") https://drive.google.com/file/d/1etIPqTVo8uYNRziB579ZZmXuENMzOucJ/view?usp=share_link 今日母と父と一緒に鹿児島さんの、織物の作品展に行った。 展示会場の最寄り駅で3人で集合して、お昼ごはんにお蕎麦を食べ、ギャラリーを訪れた。 私は、あれ、そういえば…、と思いながら中を覗くと、さとこさ

          「四月物語」のころ

          amiyurano 「四月物語」 1998年、岩井俊二:監督作品 主人公の大学生役、松たか子の父親と兄も家族役で始めのシーンに出ていた。「これから、あたらしいことが始まる…」という、序章。余韻を残して終わる。 主人公が北海道から上京し、東京の大学に進学した春のできごとが描かれていた。高校時代にあこがれていた先輩が東京の大学に進学したことを知り、自分も東京の大学を受験することに。 後輩からの「先輩が国木田独歩の『武蔵野』のこのカバーをかけてくれたんです」との話を手掛かり

          モチベーションって?「待つ」って、どこまで?

          オット氏が正社員になることに、とても億劫な態度を見せている。 私としては、介護職である彼が転職するにあたって、これまでの介護職キャリアでそのまま行くのなら、何の支障もないと思っているんだが。彼の腰がとっても重いのだ。 不満を感じている現状、この就業先でこの先も働こうと思えないのだ、と。 私の希望はこれだ。 彼に自分のキャリアの可能性を、もっと拡大して欲しい。彼は12年、大きな組織の特養施設で働いてきた。介護職はどこも人材不足不足で、彼のキャリアなら正社員で働いたほうが安定

          モチベーションって?「待つ」って、どこまで?

          桜のころ

          お久しぶりです。 先月3月に転職をし、新しい会社に勤め始めました。 今までと違う少し人数の多いところで。 技術さんばかりが8割くらい、事務として入社しました。 勤務先は、就職していなければ訪れないであろうエリア。 来週から新卒採用の人たちも入社されるということで。 どうなることかと思っています。うまくやれるでしょうか。 黒豆の味噌づくりなんてすごい。 お味噌の色自体は黒豆の影響が出るんでしょうか?興味津々。 味もやっぱり少し違うんですか? 黒豆の納豆やおやつで甘納豆の黒豆

          Re:夢十夜-1

          履き古したジーパンを引っ張り出して、窓の外を眺めながら足を突っ込む。 今日は思いのほか空が青い。私は昨日の夜遅くに読んだ本の内容を反芻しながら、 眠い目をこすって、外に出ることを決めた。 ページを繰るたびに延々と視界に入ってくる会話文を、まるで自分と彼が会話していたかのように 頭に思い浮かべる。 彼の表情は見えない。 それでも声だけは生き生きと彼の声となって、ページの上の言葉を読み上げていく。 あるいは、彼の声が文字となり映写されていくイメージ。 彼は今どこにい

          歯医者さんにて

          先日歯が急に痛くなって、 あまりに痛くて仕事を 早退させていただいたのですが、 それで 最近しばらく 歯医者さんに通院していました。 最初は虫歯かと思ったのですが、 歯の痛み方がいつもと少し様子が違うので、 急いで歯科に電話をして予約を取らせてもらって診察に行きました。 先生にチェックしてもらった結果、 歯の神経が 死んでしまっているとのことで、 神経を抜くことになりました。 なんだかよくわからないけれど、 また数回通院しなくちゃいけないということがわか

          あの光

          このライトの大群を私は以前も眺めたことがある。 確かミッドタウンのイルミネーションの 青白い光の花畑だ。その時好きだった人と一緒に。 きれいだと言われるこの光の花畑。好きだった光。 そう感じたはずなのに、私の内側には 無機質な感覚が静かに横たわっているだけで、 何も動かなかった。 何が違うのやろう? いま、同じLEDライトの揺れる波を眺めている。 彼らの音楽とともに。 静かな心臓の音を 耳の奥で感じながらいま見ているこの光景を私は、 心の底からきれいだ、と感じている。 あ