フランス複合家族事情と私が異国に住む理由


先週末の友人宅でのホームパーティー。

郊外の住宅地で車でないと行きにくい場所にも関わらず、25人ほどの友人たちが集まり、和やかで楽しいときを過ごしました。


お喋りに夢中で写真を撮るタイミングもなく、よそのお宅で写真をパチパチ撮るのも気がひけて、最後のチーズタイムに、ホストに断ってチーズプレートの写真だけ撮らせてもらいました。

カジュアルな立食形式なので、皆、それぞれ好きな飲み物を注いで飲んでいます。



招いてくれたフランス人カップルの奥様がイタリアが大好きだということで、イタリアの美味しいフロマージュがいっぱい出てきました。



もちろんフランス産のフロマージュもたくさんです。




手土産は、皆それぞれで、ワインやビール、手作りのパイ、お花など、パーティーでみんなでいただいて楽しめるものを持ち寄ります。

我が家は、赤ワインと夫の特製の手作りピザを持参しました。



材料にこだわった手作りの本格的ピザは大人気で、あっという間に全部なくなって、夫がとても嬉しそうでした。


暖房の効いた暖かいサロンで、キンと冷えたイタリアのアペリティフ「スプリッツァー」をいただいて、その後はプラセッコで泡を楽しみ、白や赤のワインに。

男性陣はビール好きな人も多く、特に若い男性にはビールが人気でした。


今回のホストは、アラフォーのフランス人カップルなのですが、お互いが再婚なので、それぞれに連れ子がいて子供4人と大人2人の大家族です。

子供たちは隔週で先妻や全夫宅で過ごすので、2週間に1回は大人だけの週末があり、こんなふうに大人だけのパーティーを開いたり、カップルでゆっくり週末旅行を楽しんだりできるのがメリットだそうです。

長期のバカンスも、別れたパパとママで半分の期間ずつ子供と過ごすのが一般的なパターンです。


今回集まったゲストは、仕事関係の仲間が中心で20代後半から50代くらいまでの年齢の友人たちでした。


フランスに住んで思ったのが、友人の年齢層が幅広いということ。

日本のように先輩後輩という概念もないので、年上でも年下でも関係なく気が合えば仲良くするという感覚です。


そして、もうひとつ感じたのが、複合家族が多いということ。

今回のパーティーでもアラフォー以上のカップルのほとんどが、お互い以前のパートナーとの間に子供がいる複合家族カップルでした。

フランスの複合家族事情は、まだまだ書くことがたくさんあるので、後々、記事にしていきますね。


フランス生活が長くなるにつれて、日本人の友人が少なくなってきました。

パリ暮らし1年生だった頃に、語学学校などで知り合った仲良しの友人たちは、どんどん日本に帰っていき、違うステージを生きています。

パリが大好きだったその友人たちも、すっかり日本で新しい生活に馴染み、今ではフランスでの暮らしが夢か幻のようになってしまったと言っている人もいます。

中には、フランスはもういいと思っている人もいて、フランスとキッパリ縁を切ってしまった元友人もいます。


異国での生活では、私も辛いこと、うまくいかないことが、おそらくその友人たちと同じくらいあったと思うのだけど、それでも、日本に帰りたいと思ったことは、なぜか一度もないのです。

フランス人ばかりの中で、たったひとりの外国人であるときがほとんどなのですが、なんだかとっても居心地が良くて、すごく気楽でリラックスできるのです。

うまく表現できないのですが、それは私がフランス人に近づいたという意味ではなくて、彼らにとって異邦人のまま、そこに存在できることが、なんのしがらみもなく嬉しいのです。


年を重ねるに連れて、本来の自分に戻っていっているように感じている私には、誰にも干渉されない異国での暮らしが性に合っているようです。


誰かの思う私じゃない本来の私のままでいれるフランスでの暮らしが、ただ心地よいのです。

私がもっともっと自分を取り戻せて本当の自分に戻れたなら、日本でも同じように暮らせるのだと思いますが、それでもやっぱりフランスに残るような気がしています。

フランスの見えない何かが、空気のようなものが、私にしっくりと馴染んでいて、ここで暮らすことは運命だったんだなって感じています。






元記事:フランス複合家族事情と私が異国に住む理由(ミカリュス・ブルガリスの心の薬箱)November 16, 2016 20:07:55 テーマ:国際恋愛・結婚

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