日本に滞在中、見聞きしたことなのですが、長年連れ添った夫婦なのに愛情が枯渇してしまっているカップルが少なくないようです。

彼らの多くは、まだ２０代の若い頃に結婚していて、お子さんにも恵まれて、世間から見ると何不自由ない生活をされています。

（もちろん上記に当てはまらない人もたくさんいらっしゃいます。）

その方たちは、どこの夫婦も同じ、ラブラブ生活なんて最初だけ、と口を揃えて言い、中には夫婦揃って彼や彼女がいるなんて人もいます。

不倫している人のお相手にも正式なパートナー（夫や妻）や子供がいて、そういうパターンをダブル不倫というらしいのですが、自分の夫や妻が他の異性とデートしているということを知ってか知らずか、離婚する気配は全くなく、結婚生活は続けていきたいと思っている方もいらっしゃるようです。

中には、愛どころか情も何もかもなくなっているのに、いろいろな「しがらみ」のために結婚という形態を手放せないという場合もあるようで、話を聞いていて、幸せとは、自由とは何だろう、と胸の奥にずっしりとしたしこりのようなものを感じてしまいました。

断っておきますが、私は、そのような人生を選ばれた方々に対して否定の気持ちも批判の気持ちも全くありません。

様々な環境の中で、それぞれのキャパシティの差があり、受け入れられること、受け入れならないことは人によって大きく違います。

離婚をすることで失うものもあるでしょう。

子供のことや、年老いた両親のことを思い、踏み切れない人もいらっしゃるでしょう。

それぞれの事情があるのですから、それについて言うことは何もありません。

こちらは、スウェーデン在住のロマンス作家のさよこさんのブログです。

🔗 レスになる理由を私なりに考えてみた

この記事の中で、男性が女性に求めるのは

「許され、大事にされること」

で、女性が男性に求めるのは

「愛され、可愛がられること」

なのかもしれないと書いてあったけれど、私的にはとても腑に落ちました。

男性はいつまでたっても少年のようなところがあり、年を取れば取るほど頑固になってしまったり、どんくさいことをしてしまったりするものですが、それを許してくれて、自分のことを大切にしてくれる女性には、揺るぎない愛を注ぐものなのではないかと感じています。

女性が男性に求める「愛され、可愛がられること」については、これは奥様が旦那様を愛していることが条件で、女性は生理的なものにとても敏感なので、もう好きでなくなった人に可愛がられても受け入れられなくなってしまうものなので、そうなる前のケアが必要だと個人的には思います。

ということで、最近、ちょっと夫婦関係が冷めてきたかもと感じていらっしゃる方は、まだ愛が残っているうちに、男性は女性を可愛がり、女性は男性のできていない部分も許してあげて認めてあげることから始めてはいかがでしょうか。

昨日から夫がブルターニュ入りしています。

早速、海に行って、ヨット遊びをする地元の子供たちの写真を送ってくれました。

＜追記＞

１年前の夏の記事を加筆・修正して公開しています。

この記事を書いたときは、ちょうど日本に一時帰国中で、多くの日本人の方とお話する機会があり、その方達から結婚生活の話を聞いていて、フランスのカップルとの違いを感じました。

フランスでは、純粋に好きだから一緒にいたくて同居を始めるのですが、結婚という形をとるかとらないかはまた別の話で、結婚しないまま子供を３人も４人も一緒に育てているカップルもたくさんいます。

フランスもパリと地方都市では多少の違いはあるかもしれませんが、少なくとも、パリのカップルは結婚という契約を結んでいない人がすごく多いです。

それに、結婚であっても、同居であっても、二人の間に愛がなくなれば友達に戻るというのが普通です。

仮面夫婦はあまりいないと思います。

仮面になる前に別れちゃいますから。

フランスと日本、どちらがいいという問題ではないのですが、外で誰かを探さないといけない結婚生活は、ちょっと寂しいなって思うのですがいかがでしょうか。

実際は外で不倫などをしている人は少数だとは思いますが、女同士で温泉に行ったりランチを食べたり、夫といるよりも女友達と一緒の方が楽しいっている人も多そうですよね。

でもきっとそうは言っても本当は、日本女性も愛のある暮らしを求めていると思うのです。

婚活中の方は、結婚相手にいろいろ希望はあるとは思いますが、年収や職業よりも、大好きと思える人で、自分のことを大切にしてくれる人と結婚されるのが一番ではないかなと思うのです。

ここまで書いていて思ったのですが、２０代前半までの方は別として（たぶん）、日本では目標が結婚で、そのために恋愛をするという感じもするのですが、フランスでは、恋愛があって、その延長上に結婚がある（またはしないで一生同居）という形なので、順番が違うのですよね。

少なくともフランスと日本では、恋愛の動機に結婚という文字があるかないかの違いを感じています。

元記事：仮面夫婦？（ミカリュス・ブルガリスの心の薬箱）
August 05, 2017 02:47:29 テーマ：恋愛・結婚