フランスのアラショコラのタブレットを初めて食べた時の感動を私は忘れない。チョコを齧った時に口の中いっぱいに広がった香りの素晴らしさは、まるでワインのようでした。

その時食べたのが、このPorcelana 70%。

シールは古いですが、International Chocolate Awards　2017　でもWorld Final Winners（2017年はブロンズ）になっています。

品種：Criollo Porcelana。未熟なカカオポットの表面ははつるんとしていて、淡い緑か象牙色、そして未熟な豆も白い為に、陶器を意味する名前がつけられました。日本語ではポルチェラーナ、もしくは、ポルセラーナと表記されます。まれに’’Maracaibo（マラカイボ）’’と呼ばれることがあるのは、ベネスエラのマラカイボ湖の南側の地域でしか栽培されていないから。ただし、現在Porcelanaはペルーを始めとする他の地域でも発見されているようで、この件に関しては別途記載したいと思います。SOMA Chocolatemakerのこの記事と写真がとても参考になりました。

遺伝系統を人の手で保護する必要がある程、病気や害虫に弱く、非常に生産量が少ない為に、とても高価であることも特徴のひとつと言えます。

おおまかな味わいの特徴は、ナッティでクリームの印象と赤い果実（またはドライフルーツ）の酸味。

希少なカカオではあるものの、Porcelanaのタブレットを作っている（もしくは過去に作った）メーカーは何社かあり、味わいのアプローチはメーカーによって様々なようです。

次の記事では、各メーカーのPorcelanaと、メーカー側のテイストに関するコメントをまとめたいと思います。