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一人ひとりが自分事として

ロシア国営テレビ局の女性が番組の放送中に手書きのメッセージとともに突然「反戦」を訴えた。

今、ロシアでは言論統制が敷かれ政権批判をしようものなら逮捕されてしまう。そうした危険を顧みずこの女性は自らの考えを表現した。
勇気ある行動に今何をすることが一番必要なことなのか私自身も考えさせられた。

報道等では原因はどこにあるのか、善と悪の対立構図のようなものを上げて事の真相究明を指し示そうとする。けれども、それで仮に今回のウクライナ侵攻が収束したとしても、私たちが真の和平を手にすることはないと言える。
なぜならば、自分と異質に見える相手の存在を認めないのならば、争い合うということが未来永劫消えることはないからだ。自分と違う存在を認められない思いは一体どこから来ているのか、その奥底にはどんな思いが隠れているのか。そこにエゴの思いが隠れているのではないだろうか。


広島平和都市記念碑 (原爆死没者慰霊碑)広島市ホームページより

プーチン大統領が核戦争も辞さない姿勢だと伝えられたとき、広島の平和記念公園の記念碑の文言がすぐに思い出された。(写真は広島市のホームページよりお借りしました)

「安らかに眠って下さい 過ちは繰返しませぬから」
この言葉はただこの場所に刻まれている言葉ではない。
私たち一人ひとり、今地球に生きる全人類が誓いを立てた言葉でもある。
人類の争いの先にあるものはこういうことなのだと、原爆で亡くなられた方々は教えてくださった。
丸い地球の上で核を兵器として使ったならばこうなるのだと、それでも未だに争いをやめられないのかと私たちは問われているのだ。

世界中の人びとが、戦争の渦中にあるすべての人々が、ほんとうは地球に生きる大きな家族であることに気づきますように。
敵対することをやめてお互いに愛し合い、赦し合って、分かち合って生きていく道に向いますように。
皆で心をひとつにして祈りましょう。

思いにはエネルギーがあります。

今こそ愛と平和が何であるかをもう一度、思い起したい。
本来、私たちは愛し合い、幸せであるために生まれてきているのだから。

私たちの代で争いの歴史にピリオドを打ちましょう。

今こそ一人ひとりの心のエゴを手放して、愛の思いを表現していくとき。

ほんとうの世界をこの地上に。


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