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たしかに国は夜から衰退した

寝るな日本人 国は夜から衰退する

数年前に、この挑発的な見出しの記事が批判的な意味合いで話題になった。

寝るな日本人 国は夜から衰退する
日経ビジネス 2017年9月22日
https://business.nikkei.com/atcl/NBD/15/special/091900772/

雑誌タイトルが「寝るな日本人」で賛否両論!
「薄給激務で夜遊べない」vs「消費しろというのは間違いではない」

https://getnews.jp/archives/1913025

この日経ビジネス「寝るな日本人 国は夜から衰退する(2017年9月22日)」が出た当初は、90年代バブルの象徴のような「わたせせいぞう」のイラストともに「寝るな」という文言が敏感な国民を刺激したようで『もはやバブルは大昔だ、いまはそんな余裕がない。時代錯誤だ!』と、とても批判され話題になった。

これは、いわゆる「ナイトタイムエコノミー」文脈を絡めた話でもあったのだろう。
薄給・経済苦・少子高齢化時代なのは誰でもわかっていて、そんな中で無理して夜遊びしろって話ではなく、夜に外食したりパーティーに出かけたり遊びに出かけたり適度にやってくれれば昼と夜の経済が両輪で動いてバランスが回復するねって期待レベルであって、本質的にはバブル時代の「24時間戦えますか!」とか「朝まで豪遊ナイトフィーバー」みたいな期待をした趣旨ではなかったんだと思う。

いずれにしても、コロナ禍で飲食やナイトレジャー産業等が大打撃を受け、本当に夜から経済衰退したのが実証されたわけだ。
2年ぐらいにはナイトタイムエコノミー振興の団体やそういう取り組みも始まり…しかし、もはや「この状況」ではそれも無理だ。
世の中的には「ニューノーマル時代の経済行動」とか言い始めているしね。
まったく中身のない言葉なんですけど。

バブルの時代って「悪」でしかなかったのか?

80s、90sって悪しき慣習や負の遺産を作りだした時代ではあると思うんだけど、バブル期の躊躇しない散財・投資って様々なカルチャーや価値を爆発的に生み出せていたし、確かに夜の経済がなにかを生み出す原動力にもなっていた。
個人的にはバブル時代は大好きで、愚行の肯定ではなくあの熱量というのか熱気や熱狂はいまの時代に必要だなと思う。
バブル時代嫌いの人やその時代を知らない人からすれば『おいおい、よせよ』って話なんだろうけど。

改めて、ニューノーマル時代だろうとなんであろうと、夜の経済を完全に死なせてしまったら本当に終わってしまう。
可能な限り昼と夜の経済が共存し、それぞれが無理のない程度で健康を取り戻せるように考えていかなきゃいけないんだろうなあと思う次第。
なにができるかといえば、状況に配慮しながら夜間営業している店を追い詰めるようなことをしないとか、適度に外食したり出かけてみるとかを基本行動に組み入れてみるとかそのレベルでも多くの人が無理なく続ければ効果はあるでしょう。特段難しいことをするわけでなく、ですね。

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