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ドイツ生活332日目 2024/2/9 ブルガリア料理とワイン

今日は金曜日!
なんと今週いっぱい休むと思われていた同僚が復活して出社した!
「大丈夫?」と聞いたら
「よくなったけど、最初の方は吐き気が収まらなくて辛かった」と言っていた。
大変だ、でも元気になってよかった!

昨日の反省を生かして、今日はハンバーグが入ったタッパーをちゃんと持ってきてお昼に食べた。
野菜がいっぱいでなんだか健康的だ。

自分で作ると美味しいね

そして先輩と同僚とまた3人で散歩に出かけた。
ちょっと雨が降っていたので傘を持って出かけたら、歩いている間にどんどん降ってきた。
それでも気温は寒くないのがせめてもの救いだ。
やっぱり今週は天気予報通り雨が降り続ける1日になるみたいだ。

湖の周りにはいつもいろんな種類の鳥がいるのだが、今日初めてみる鳥がいた。

私よりも新入りか?挨拶しろ!

写真で見ると普通だが、実物で見ると面白い表情をしていた。
珍しい色だったのでパシャパシャ写真を撮って帰ってきた。
今まで見たことないので、新入りな気がするがどうだろうか。


そして今日は金曜日!
先週ルームメイト2人がワインやおつまみを買ってごちそうしてくれたので、そのお礼にまた私が今度は料理することにした!

偏食なブルガリア人のルームメイトに何を作るか悩んでいたら、お母さんがブルガリア料理のカヴァルマを作ってはどうか?とメッセージをくれた。

見た感じはお肉と野菜をトマトソースで煮込んで、その上に卵を割り落としてオーブンに入れて焼くものだ。美味しそうだし、特別な材料もないので簡単にできそうだ。

それでルームメイトにこのレシピを見せたところ、
「そんな料理は聞いたことがない」と言われてしまった。

だが仕方ない、もうカヴァルマを作ると決めたのだ。
そして家に帰ってきて作ってみた。

ジャーン!

なんとブルガリアのルームメイトは昼にピスタチオを爆食いしてお腹が痛くなって吐いてしまったらしく、食欲がないので水だけ飲んで参加した。
どうしても私のカヴァルマが食べたくなくて嘘をついた、と言うわけではなさそうだが、ちょっと悲しい。
でもその代わりにポーランドのルームメイトが「美味しい!これ大好き!」と言いながら食べてくれて救われた。

そして私も実際に食べてみて本当に美味しかったので、この日記を読んでいる人にもぜひカヴァルマをおすすめしたい!
ブルガリア人が知らないブルガリアの郷土料理だ。

美味しいよ

上に載せたのはフェタチーズだ。
実はこれはレシピには載っていなかったチーズなのだが、今日カヴァルマの話を同僚にした時に「カヴァルマは知らないけど、トルコの朝ごはんに似てる」と言われたのだ。
そのトルコの朝ごはんを写真で見てみたらこのブルガリアのカヴァルマみたいなトマトソースの食べ物に、こんな感じのポロポロのチーズがのっていた。
それで勝手にアレンジしてフェタチーズを載せてみたら、とてもうまくいった!

焼いてカリカリになったパンにつけて食べたらとても美味しかったし、白ワインも進んだ。
ブルガリアのクラブ音楽をかけたり、ポーランドの音楽をかけたりしながらおしゃべりをした。

ブルガリアの子は3月にまた実家に帰るのだが、実家の地域が1ヶ月以上断水していて不便だと言っていた。特に地震とか自然災害があったわけではなく、ただ単に工事中で止まっているらしいのだ。
お風呂も何もできないということだろうか?
この前帰った時は水道は使えたものの、水が茶色くて使い物にならなかったと言っていた。
歯を磨くと変な味がした、と言っていた。

ブルガリアの平均収入は月450ユーロほどで、日本円で6~7万円くらいだ。
ドイツは月およそ3500ユーロほどであることを考えてもかなり収入が低い。

もちろん家賃は月200ユーロほどでドイツと比べてかなり安いのだが、雑貨や食料品はドイツより高いこともあるらしい。給料から生活費を除いたらほとんど手元には残らない。子供手当も月たったの25ユーロ(一方ドイツは一人当たり月400ユーロ)。なのでブルガリアにこのまま住み続けて仕事をしても将来はない、と言っていた。

その子のお父さんは昔はブルガリアで警察官をしていたのだが、給料は安いし、違反者を逮捕しようとしてもみんな賄賂を渡してきて、給料が低いのでそれを受け取るしか術がなく、警察官としてのやりがいや意義もなかったので辞めたらしい。
そして今はデンマークでトラックドライバーをしていて、月に3500ユーロ稼いでいると言っていた。
それで家族に仕送りをしていて、彼女もドイツの大学に通うことができている。ドイツの国立大学は学費が無料なのがありがたい。

デンマークとか北欧は環境に良さそうなエコロジーな活動をしているようなクリーンなイメージがあるが、実際はそうではないらしい。
その子のお父さんは他の国で生産された家電などをデンマークの小売業に輸送する仕事をしているのだが、中身は新品の家電で全く問題ないのに、ダンボールに傷がついたりしただけで箱ごとバンバン投げ捨てるらしい。

新品のバイクも、輸送時にちょっと傷がついたり塗装が剥がれたりしただけでそのままボーン!とゴミ捨て場に投げ捨てるらしいのだ。

だからお父さんはよく、捨てるくらいならもらおう、と言って新品の家電をゲットしてきたりするらしい。

ブルガリアの水道水事情、給料事情、デンマークのトラックドライバーの仕事など、いろんな話が聞けて面白かった。
給料が低かったり水道水が茶色い国に住んでいたりすると、「やっぱりここにいてはダメだ!」という気持ちになるのだろうか。

私も新潟で高校生をしていた時から語学や海外文化に興味があって、いつか留学したい、海外で働けたらいいな〜なんて平和な夢を抱いていたことはあったが、彼女のように19歳の時点で「ブルガリアにいても未来はない。ドイツに行って医者になろう。ドイツのパスポートを取ろう。」なんて決心はできなかったし、そんなアイデアも必要性も自分の中に生まれなかった。

日本は、いい意味でも悪い意味でも、本当に平和なんだなと気付かされた。
本当にいい意味でも悪い意味でもなく、そのままの意味だ。
本当に平和なんだと思った。

水道を捻ってそのまま飲める水が出てきて、電車は定刻通りに来て、コンビニに行けば地方も都会も同じものが同じ値段で買える。給料は上がってはいないものの、ブルガリアほど安いかと言えば全くそんなことはない。


ポーランドの子は話を聞く限りでは圧倒的に「ポーランド>ドイツ」らしく、留学後もドイツにいたいとかそういう思いはなさそうだ。
給料や物価などいろいろ知りたいので今度はポーランドの子にもいろいろ話を聞いてみようと思う。

話が盛り上がって、明日午前中に一緒にカフェでモーニングを食べる約束をしてそれぞれ部屋に戻った。
自分で料理を作って人にご馳走する、なんて今までやったことがなかった。
東京にいた時は本当に狭い部屋に住んでいたので人を招待したことがなかったし、自分で何か企画して人を集めるのもちょっと自信がなかった。

けど美味しいご飯とワインがあれば話が進んで盛り上がるんだな、とわかった。ちょっと成功体験を積めてよかった!

ではおやすみなさい

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