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11、新型コロナウイルスを予防したい

感染予防の基本

既にお気づきだと思いますが、新型コロナウイルスって呼吸器系の感染症ですから、対策の基本はインフルエンザと同じなんです。ただ表現が少し違っていたりするので、何となく違った対策が必要なんじゃないか、そんな気持ちになる人がいたかもしれませんが・・・。

インフルエンザの予防策としてよく言われてきたのが、

 ①手洗い
 ②マスクの着用
 ③咳エチケット
 ④人混みや繁華街などへの外出を控える
 ⑤適度な湿度を保つ
 ⑥予防接種を受ける
 ⑦睡眠や休養を取るなど体調管理に気をつける

こういったことでした。表現は多少違ったとしても、新型コロナウイルス感染症の対策と同じですよね。⑤の「適度な湿度を保つ」はあまり耳にしていませんが。

例えばですが、新型コロナウイルスでは④が「不要不急の外出を控える」とか、「ソーシャルディスタンス」といった表現に変わっているくらいですが、意味するものは同じと考えてよいでしょう。

新型コロナウイルスの感染予防策についてはいろいろなところで見たり聞いたりしていますので、ここでは省略いたします。

あのウイルスに弱点はあるか?

最近は新型コロナウイルスの話題も少し落ち着いてきた様子がありますが、まだまだ油断は禁物です。

おそらく、誰もが新型コロナウイルスの事を「憎たらしい奴」と感じているでしょうし、人によっては「どこかに弱点は無いか」と考えている人もいるでしょう。公的な機関もそのような情報もいろいろとホームページに記載してくれていますので、気になる方は調べていただくとよいでしょう。

前回のウイルスの分類の話で、新型コロナウイルスの構造は一番外側に「エンベロープ」という脂質の二重の膜を持つといったことを書きましたが、弱点としてこのエンベロープが一つのカギになります。

ウイルスはDNA型とRNA型に分けることができる以外に、構造としてエンベロープを持つタイプと持たないタイプに分けるという方法もあります。このエンベロープ、英語では「封筒」といった意味で用いられている単語で郵便物の一番外側になる紙の袋ですが、ウイルスの場合はそれが脂質による二重膜で出来ていますので、アルコールの影響を受けやすいんです。

つまり、アルコール消毒剤が有効であるという事です。いろいろな施設や建物に入るときには手指用にアルコール消毒剤を噴霧しますが、あれが有効だという事ですね。そして新型コロナウイルスはこのエンベロープを持つタイプなんです。

エンベロープを持つ構造のウイルスとしては、インフルエンザウイルスも同様です。だから手洗いが大事なんです。

さて、手洗いによって脂質で出来た膜を壊せばよいのですから、石鹸と流水による手洗いも有効です。ちなみに、手洗いも不十分だと汚れが残りやすい場所が出て来ます。例えば指先(特に爪の両側など)や指の間、手首、手のしわ等、意外といろいろなところに汚れが残りやすいんですね。ですから、少し時間をかけてしっかりと洗うようにしましょう。模範的な手洗いの方法についてもインターネットで検索すれば出て来ますので、参考にしてください。


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