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食品添加物の詳細 甘味料

食品添加物の話題について書いてきましたが、今回からは一つ一つを取り上げてその詳細について書こうと思います。初回は甘味料の話から。

甘味料はその名の通り、食品に甘さを加えるものです。普通に考えれば砂糖やハチミツなどになるわけですが、大量生産する加工食品にこれらを加えるとしたら、とてつもない量が必要になりますよね。そのため、甘さが砂糖の何倍もある物質を代替品として使用することになります。甘さだけを考えたとしても、砂糖の〇〇〇倍といった表現になると、さすがに私も「舐めてみたい」とは思いません。

さて、甘味料はさらに二つのグループに分けることが出来ます。砂糖が基準になるようですが、その甘さを比較して、はるかに強い甘さを感じるグループ(高甘味度甘味料)と、砂糖とほぼ同じくらいの甘さのグループ(低甘味度甘味料)の二つです。それぞれに何種類かずつ存在しているのですが、個々に事情が違っていて、既存添加物であったり指定添加物であったりします。そのため、甘味料のグループは全部〇〇添加物というわけではありません。

甘味料ひとつとっても、天然のものがある一方で合成のものもあって、原材料などは世界中から調達することになります。また、甘味料として添加されている加工食品についても、成分である甘味料が日本で認められていないものを使用している場合は、日本で販売することはできません。

この辺りはややこしいところなのですが、広く食品添加物全般について考えてみても、事情は同じです。食品添加物に対する考え方や捉え方も国や地域によって異なることがありますので、生産国では認められていても日本で認められていなければ、輸入や販売が出来ません。また、日本で認めていても生産国などで認めていなければ作ることが出来ません。そのため、日本国内で販売はできるとしても、製品そのものが無ければ輸入はできないでしょう。日本仕様として作って輸出してくれることが有るとか無いとか、そんな事を聞いたことが有るような無いような・・・。

甘味料の中には添加物として認められなくなったものもあります。このような場合は安全性などに問題が見つかったりしたためなのですが、後日の調査で問題なしと分かった場合でも、再度添加物として認めるという事になっていない例があります。

これは当時、とても大きな社会問題になっていました。発がん性だったかが見つかったので使用が出来なくなったというもので、大きな打撃を受けた企業もあったようです。その時の印象がとても悪くなってしまったためでしょうか、現在でも再指定は行われていないんです。

一度悪い印象が定着してしまうと、なかなかそれを覆すことは困難だからということでしょうか。世間的にも、一旦変なイメージがついてしまったら、その後にどれだけ本当の事が報道されても、なかなか世の中の人の考えが改まるという事は難しいようです。

そんな例は少ないと思いますが、使用してよい添加物、良くないとされる添加物、いずれの場合もインターネット上が中心になりますが、調べていけばいろいろな事が分かります。表示のところで省略してよいというようなルールが設けられていたりするかもしれませんが、ある程度のことは調べることが出来るんです。

自分で確かめるという事も、そろそろ必要な事だと思いませんか。


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