[万葉]for your finely woven pillow (巻2.220)
大和歌を英訳で読むマガジン(5) の第1回は万葉集巻2の220番の歌です。
……名ぐはし 狭岑島の 荒磯面に 廬りて見れば 波の音の 茂き浜辺を 敷妙の 枕になして 荒床に 自伏す君が 家知らば 行きても告げむ 妻知らば 来も問はましを……
……名が美しい狭岑島の、荒い磯に仮の宿となる小屋を作って見ると、波の音がしきりに響く浜辺を敷妙の枕にして、荒い石を寝床に、寝ているあなたの、家が分かれば行って知らせてあげよう、妻が知っていたらたずねて来るだろうに…… (英語万葉集)