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[書評]ピロリーヌ近著

愛の感覚が地球に平和をもたらす

日本語オリジナルでオリオン大戦とその地球への関りを述べた初めての本ではないかと思われる。

本の趣旨としては、読者の魂の旅について、その出身、使命、目的などを解き明かす助けを提供するというものだ。

人気ブログ「ピロ魂」で日々かたられる数々のエピソードを通じて垣間見える魂の旅への言及に、体系的な視野を与える点で、貴重な本だ。

一見すると、星占いの本などのように、自分に影響のある星別に分類された記述を集めた本のように見える。そういう面は確かにあるが、注目すべきは、リラとオリオンについて、かなり掘下げてあることだ。

特に、オリオンでかつてあった大きな戦い(オリオン大戦)と、その今に至る影響について、ここまで詳しく述べた本は、日本語では初めてではないかと思う(この戦いについてはリサ・ロイヤル[リサ・ロイアル=ホルト]の翻訳書『プリズム・オブ・リラ』に出てくる)。

ゆえに、その方面に関心ある読者にとっては、必読の書と言える。

本書は、1-2章で自分に影響を与えている星を自己診断する。続く3-4章で自分がどんなライトワーカーであるか、自分の出身星からすると、どんなライトワークが向いているかを自己診断する。ここまでが読者に参加を促す内容。

5章は地球をよりよく生きるために自分の中の愛の感覚を確認するためのヒント。最後の6章は著者の個人史をふまえ本書を書くに至った経緯を説明する。この5-6章は、著者のこともよく分り、さらに自分の中で愛の感覚を呼び醒ますにも効果のある内容だ。愛の感覚と言われてもと、ピンと来なかった読者でも、ああ、こういうことかと気づきそうな例がたくさん挙げられている。

本は2種類の形態で出版されている。一つは紙冊体のオンディマンド書。「オンデマンド (ペーパーバック)」などと表記されている。もう一つは電子書籍で、こちらはフルカラー。価格はどちらも同じ。

Kindle 版で読む場合は、本の判型が縦なので、縦持ちに適したカラーの読書端末が便利だ(Fire HDタブレットなど)。

大変に美しい本で、文章とイラストが補完しあい、頭と心にすっと入ってくる。

そのメッセージは非常に明快で、〈戦争を乗り越え、愛を得て平和にな〉ろうというものだ(60頁)。

〈愛に目覚めることで戦いを乗り越え、発展〉しようと述べる(61頁)。

そもそもは、〈リラを崩壊させた裏宇宙由来の圧倒的な魔のエネルギーが、多くの星を巻き込み、オリオン大戦を引き起こし、巻き込まれた各星の存在たちは、それぞれが、自分の星を守るために多くが参戦して大混乱になりました〉という次第だった(62頁)。

この影響は今も続く。〈今の地球上でも存在している支配者層による洗脳、支配の問題は、このオリオン大戦で発達してしまったもの〉だからだ(63頁)。

だが、ここから脱する道はある。著者は力強く述べる。

元々は裏宇宙エネルギーの影響ではありますが、地球人、一人一人の中に今もある「戦いのエネルギー」を昇華できれば、地球での戦争もなくなってくるのです。平和への道は外側にあるのではなく、自分の内側にあるのです。(64頁)

なにか、よそ事のように感じられる読者もいるかもしれないが、〈現代の日本のサラリーマンにもオリオン大戦経験者が実は多い〉という(64頁)。

〈「ずっと戦い続けなければならない」という想いが魂に残ってしまっていると、今のこの地球の時代では、社会で疲弊する戦いを続けることにな〉る。そうなれば、〈支配の洗脳〉が残るのだ(64頁)。

ここから脱出する方法はある。著者は述べる。

そこから抜け出すには、自分が今までの人生で培ってきた愛や感謝、感動の感覚にフォーカスして、心からやりたいことに気づき、シフトできるようにしてゆけるとよいでしょう。(64頁)

同様の主旨をかたる人はあちこちにいる。だが、宇宙の歴史における由来から説き起こし、しっかり各人の目的や使命について述べ、愛の感覚の呼び覚まし方まで書いた本は貴重だ。本書から得るところは大きい。

本書で挙げられた出身(星)は、次の7つ。一つだけとは限らず、複数の星を経由している場合も多い。

リラ、シリウス、プレアデス、オリオン、アルクトゥルス、金星、宇宙の根源のエネルギー。

なお、本書に述べられた知恵の意義について、〈その莫大な恩恵を得るために、異星人の存在を信じる必要はない〉というリサ・ロイアル=ホルトのことばを思い起こしたい('The Golden Lake')。本質は異星にあるのでなく、そこに籠められた叡智のほうにあるのである。

#ピロリーヌ #オリオン #リラ #愛

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