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[書評] 宇宙情報の密度が濃い

坂本廣志『坂本廣志とポン太のQ&A集 第一巻』(2017)

坂本廣志『坂本廣志とポン太のQ&A集 第一巻』(2017)

第1巻〜第15巻まであるシリーズだが、第15巻をのぞき、ほぼ次のテーマが扱われる。

◾️A【通説考 古代史】
◾️B【宇宙・人】
◾️C【地球 環境】
◾️D【政経軍】
◾️E【免疫】
◾️F【能力・魂】
◾️G【古史伝】

第15巻のみ、E, F, Gの3テーマ。

あまりにも宇宙の情報密度が濃いので、ここでは第15巻まで載っている、Gの分野(古史伝)のみ、少し整理してみたい(G がない巻については A)。第15巻には全巻の〈分類索引〉や編集部による〈注釈〉などがあり、整理の助けになる。

第15巻(2019)の編集後記に、「太陽系と地球の年表」を別巻で出す予定と書いてあるが、現時点(2023年2月)では、まだ出ていないようだ。そこで、それに代わるというものではないが、古史伝の分野のメルクマール的なものを少々ぬきだしてみたい。

本書のシリーズは、坂本廣志氏のヤフーブログ「坂本廣志と多くの宇宙人たちとの交流体験」の中にあった「ポン太さんのコーナー」に掲載された質疑応答の内容(2013-15年)をまとめたものだ。ブログ掲載の日時も記録されている。

ポン太氏の質問に対し、それを引用しつつ坂本廣志氏が答えるという形式になっているため、やや冗長かつ文脈が取りにくい。質問に対する答えを端的にまとめれば、おそらく分量は半分くらいになるだろう。

ここでは第1巻の坂本氏の答えから、A分野のうち古代史のポイントについてのみ、取上げる。以下、Pはポン太、Sは坂本を表す。前者については質問内容を要約し、後者については基本的にそのまま引用する。回答にほどこした太字は評者。

P: モーセは日本へも徒歩で来たのか

S: 「円盤で海から来たので、海洋民族と言われています。海幸彦です。その後皇族にも入って混血です。」

P: 初期天皇たちは数百歳は軽く生きたのか。神武天皇以前(紀元前660年以前)の神代の時代には、もっと長生きで大男だったのか

S: 「初期天皇たちは500歳生きられたのです。[神武]前の日本人は3.5mの大きさです。これがアーリア人です。」

P: 初期天皇はアブラハム以降のお出ましか

S: 「神武天皇はアブラハム以降にお出ましです。女性天皇は6万年前です。男性の初期天皇はアブラハム以前です。」

P: ムー沈没前の大神殿が三重と沖縄にあったとき、今の中国大陸や、レムリア大陸北部のヒマラヤなんかはどうだったか。沈没の引き金は何か

S: 「ムー沈没前の大神殿は三重県伊勢南方と沖縄東方の交差点にありました。その時、今の中国大陸は海の底でした。島が点々とあっただけです。レムリア大陸北部のヒマラヤは一気に盛り上がりました。沈没の引き金兵器・装置は、重力発生装置で 100G 位にすれば終わりです。」

P: 女性天皇の件は初耳

S: 「ムーの時代は女性天皇です。」

P: レムリアの水没はいつ? 神武前の女性天皇がムーにいて、その北西半島(日本)から、Y染色体D系列濃いチベット経由で、後にシュメールに向かったのか。縄文前の日本はどうだったか

S: 「アトランティス(水没1.2万年前)ムーもです。レムリア(水没8000年前)、中国大陸は12000年前海の中には島がある程度です。」「神武天皇前の女性天皇が6万年前にムーから円盤で運ばれたのです。[ムー]チベット間で円盤です。縄文前の日本はムーの大都市の跡です。5大都市のひとつです。」

ここで、ちょっと補足。

第1巻にはG分野(古史伝)がなく、A分野(通説考 古代史)のみ。

質問者は、通説にのっとって、古代史に関る質問をしている。通説とは、例えば、グレアム・ハンコック(「エコノミスト」誌元記者)の『神々の世界』のようなもの、また、『竹内文書』についての解説本などに出てくる内容も含まれる。

これに対し、六甲山系の竜神様や金鳥山(楢崎 皐月が「カタカムナ文字」の巻物を発見したとされる)の洞窟などを代々守り続けてきた家系の長男として生まれた坂本氏の発言は、そうした通説などの〈二次的〉ソースによらず、みずからの直接の見聞(一次ソースへのアクセスを含む)にもとづく。

上のやりとりのなかで、質問者も回答者も、ともにある種の古代の地図を念頭に置いていると思われる。そのうち、〈7000年前の地球地図〉が第15巻の巻末付録にある。

それでは、質疑にもどる。

P: アトランティス大陸は今の大西洋に入りきらないが。ムーの水没と縄文開始の時期が一致するが、ムーの他4大都市からの移住を示すのか。アトランティス文明がエジプトに継承されたのか。3大ピラミッドはその前に縄文ムー人が既に造ったのか

S: 「ア大陸はインドまで海の底ですよ。」「ムー水没時期と縄文時代開始時期の一致は、ムーの4大都市からの移住・遷都があった事を示す[がその移住先は]インカ、日本。インド、アフガニスタンです。日本から約6千年前シュメールへ飛んで文明作った一方、ア文明がエジプト文明に継承されました。ピラミッドはムー人が作った発電装置なのです。日本各地にもあります。フリーエネルギーです。」

P: ムーは太平洋両側まであったのか

S: 「ポールシフト、4万年前と1.2万年前は、ムーの1つの大陸が南極に移動、[他の]半分が沈んだのです。ムーは2つの大陸[『竹内文書』地図では、西側ミヨイクニ、東側タミアラ]からできていたのです。アジア大陸、今の半分以下、アメリカ大陸、ちぎれて下に落ちたのです」

P: アフガン〜ペルーは「拡大版」ムーか。現大西洋に「ア大陸」はなかったのか

S: 「アフガン〜ペルーに至るムーは拡大版ムー=ミヨイ+タミアラです。チベットやインドまで広がっていたアトランティスがタミアラです。現大西洋に「ア大陸」は存在しなかったのです。」

P: 記紀はそれより古い『竹内文書』の一部かつ修正版か

S: 「竹内文書はカタカムナ文字で書かれています。今のカタカナです。昔は女性天皇でしたので、今の記述には男性天皇に置き換えています。武内文献は御先祖の星のことを書かれていますが、[みんな女性ですので、そこを]男性にすべて変えています。[スメラミコト、スメラ 3910 です。宇宙人名、それから命・ミコトに変わりました。]日本書記のヒヒイロカネの記述を天皇様が削除。これ秘密漏洩・悪事転用を懸念しての処置で、作り方を削除されたのです。この科学だけでも凄いものですよ。現実にヒヒイロカネ製の「三種の神器・十種神宝」この金属で作られていますので、超能力増幅器です。触ることも見ることもできないのです。」(この項の角括弧内は坂本氏の後日の発言)

P: 大審院に裁判の証拠として提出したままの『竹内文書』の大半が、東京大空襲で焼失したそうだが、今も政府が保管しているのか

S: 「大審院に裁判の証拠として提出したままの同書の大半が、東京大空襲で焼失しておりません。すべて[宮内庁の]地下に保管されています。」「同文書は八咫烏筋には不都合闇リスト系です。」

P: 『竹内文書』が八咫烏筋には「不都合闇リスト系」とは、不都合なキリスト系ということか

S: 「八咫烏筋には「不都合闇リスト系」、不都合なキリスト系と言う事です。文書には来日キリストの生涯も詳述されています。物部氏がモーゼのことで、諏訪大社に祭られています。その子孫10代目がキリストで、青森に入ったのです。のちに熊野三山へ入り込んだのです。それが八咫烏の始まりです。」「文書を漢字仮名交じり文にして、もう一つは原文のカタカムナ文字で書かれていたのを、武内神社で保管されていたのを、宮内庁が没収したので、その間書き写したのが半分だけになったのです。 原文の写しは坂本家にありましたが、空襲で焼けてしまったと父が言われていました。武内の末裔[武内宿禰の孫・平群真鳥の末裔]坂本[家]ですので。」「竹内文書は、いろいろな変遷を辿っています。 宿禰さんが、3代もの天皇に仕え、原文カタカムナの石板から写したのです。 神戸の金鳥山の洞窟で写したのです。 ラピズラズリです。」「33枚だけ見つけただけで、まだ200枚ありました。4万年の歴史が記録されていました。これには天皇は女性となっています。それを男性に書き直して公表しています。孫の真鳥はんが漢字仮名交じり文に翻訳と別に、原文が最終的に京都・武内神社に保管、その写しが現邦人闇組織5人が持っていました。 巨麿はんが公表した翻訳版が一般的な竹内文書ですが、内容が少し変えられています。」

P: お父上のほか4名の先祖は、みな八咫烏筋で葛城・曽我氏、物部・平群氏のどこかなのか。200枚分の内容は既に読解されているのか

S: 「お父上のほか4名の先祖は、みな八咫烏筋で葛城・曽我氏、物部・平群氏の流れを汲んでいます。200枚分の内容も既に読解されて、本人の頭に記録されているだけです。」

P: 高等生命体アンドロメダ星人が地球に来て文明に影響を与えたことがあるか

S: 「高等生命体アンドロメダ星人は、地球に来て、文明に影響及ぼした事はないですが、その銀河の中の星が自滅して、ムーの時代に円盤で地球に来られたので、天皇が受け入れて住まわせた所がエジプトの土地です。哺乳類型で下等生命体7番でした。」

P: スサノオからの系譜は「スサノオ→大国主→賀茂建角身→卑弥呼→五十鈴媛」なのか

S: 「「宿禰さんの子孫の八咫烏=賀茂建角身、卑弥呼=賀茂建角身の娘・玉依姫、神武天皇=卑弥呼の娘婿、その后=媛蹈鞴五十鈴媛」で、系譜は「スサノオ→大国主→賀茂建角身→卑弥呼は天女です→五十鈴媛」おおざっぱで言えばそうです。」「八咫烏の系譜大筋が本当です。天智天皇(中大兄皇子)が、百済王朝系の中臣鎌足(藤原鎌足)に操られ、八咫烏の蘇我氏を滅ぼしたクーデター(大化の改新)でヤマト王朝が簒奪され、以降まんまと天皇家に入り込んだ帰化系藤原家(特に不比等)が、記紀編纂時とかでヤマト・八咫烏の系譜を改竄したのが真実です。国史は鵜呑みにできないのです。」

最初に通読したときは、各種のテーマが入れ替わり立ち替わり出てくるので、率直に言って内容をつかむのに苦労した。今回、ひとつのテーマのみを追いかけると、やっと少しはついて行けるようになった。

しかし、俯瞰すれば、全体が複雑な網の目のように絡み合っているのだろう。これでも、我々の脳の使用率(5%)に合わせた情報量ということで、本当はもっと膨大な情報量らしい。

#書評 #竹内文書 #坂本廣志

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