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このおじさんの為のスターバックスコーヒー

「スタバのコーヒーは美味しくないってよく聞く」
そんな話を妻から毎回私の耳に流されています。

しかし少なくとも私にとっては最高ランクに位置をしていますし、豆が切れたとしても出来る限り数日我慢してでもスタバで豆を購入するようにしています。

近所にスタバが数軒ある場合に住んではおりますが、道を渡った距離よりも私にとっては遠い場所にあるスターバックスコーヒーなのです。その四次元的距離が一層にスタバへ訪れる事への楽しみにもなっております。

うちの家庭は他の家庭にはほぼ無いくらいに独特な夫婦で、夫婦の間は29歳も歳が離れております。しかも玉の輿では全くなく、旦那である私の稼ぎは現在はありません。つまりは簡単に表現する事を試みると、それは長年寄り添って苦楽を共にして来た阿吽の夫婦ではなく、夫婦の関係を例えて表現するならば、年頃の娘と二人暮らしの片親、しかも無職の父が娘の稼ぎで暮らしている状態と言った方が理解はされやすいかと思います。

そんな状態だからこそコーヒー豆を買うにも気を使っております。購入方法は私が妻へお願いしての許可制になっておりまして、それこそ豆など数百円でスーパーで買えるし、外で飲むにはコンビニに100円払えば美味しいコーヒーが飲む事が出来る中で、心苦しいお願いをしなければならなくなっております。

その昔、私の身体はコーラとタバコとコーヒーで出来ていると公言していたくらいにコーヒー好きでした。しかしアレはダメ、これはダメという生活が結婚と共に始まり、コーヒーはダメな方に位置しておりました。今の状況からすると実際違っていたのかも知れませんが、少なくとも結婚当初はそう感じて我慢しておりました。住居の荷物とともに私の全てを捨て去った新たな生活の中で、手探りながらも引き寄せ始めた拠り所のひとつがコーヒーでした。コーヒーメーカーも捨て去って来たために最初はイオン系格安マイバスケットの安っすいスプレー乾燥のインスタント、引越しでマイバスケット地区を離れて無理矢理出世なスーパーのコーヒー豆。ビクビクしながらもようやく今に至るドリップ式の豆までは怒られずに戻せたコーヒーだったのです。

ただ味はやはり数百円のコーヒー豆はコーヒーとはいえども香りもなく、事実寂しさを隠せないのです。そんな感じだからこそいつの間にか普通になったコーヒー豆ではありますが、それを買える(買ってもらえる)タイミングまで小学生のような気持ちでなるべく粘って購入を待ち、それまでは近所のローソンのそこそこ香りや味がするコンビニコーヒー、メガサイズをわざわざ買いに行って1日をその1杯でなんとか凌いでいたりもしています。

現実的にどちらかというとその方がトータルでの金額は上がってはしまうのですが、妻に対して背に腹は変えられない事情、文句を聴きたくはないという金銭的な夫婦の間の問題に気を遣ってしまっているのです。

しかしだからこそ、故のたまに自らが自由になるお金を得た時にその小銭を持ち、外出した時などに入るスタバの楽しみは言い表せないくらいのパラダイスとなっているのです。この感覚はこれまで経験してきたドトールなどの他のコーヒー店では決して味わう事が出来ない至福な時間や経験でもあります。スタバのそれはまるで昔よく行っていた高級ブランド店にいる感覚にも似た味わいを持たせてもらえるのです。

それはもちろん私にとってはコーヒーの味や風味もそうであるのですが、何よりもスターバックスならではの接客をしてもらうためだとも言えるのです。

「袋にお入れしてよろしいですか?」(ニコッ!)

はい、お願いします!(テレ)

「今日のコーヒーは###なので、@@@に良く合いますよー」(ニコッ!)

はい、ありがとうございます(テレ)

物言いがとても優しく、下から下からの表現であり、私の気持ちの一番柔らかいところをくすぐって来てくれるのです。それは数百円で味わう事が許される、まるで会話が高級ブランドブティックかエステサロンなのです。

しかも例え接客が男性従業員であったとしても同じ感覚にしてもらえるので、単なる私のスケベ心、キャバクラのキャバ嬢に対するような幻覚を見てしまっている訳ではないのは確かなようなのです。

特に年端も行かない娘さんが接客してくれたら、まぁまずこれに癒されない男性、特に家や会社や社会で揉まれている中年以上男性はイチコロなのではなかろうか⁉︎と思うのです。キャバ嬢にはキャバ嬢ドリンクを呑ませなくても、あれやこれやとスタバではお金を使ってしまっても致し方ない感じなのです。

だからこそ値段が3倍だろうが4倍だろうが、コーヒー通が不味いとほざこうが語ろうがスタバはいつ行こうが私の避暑地なのであります。

そんな感じでスタバにハマっている私ではありますが、それはここ最近の事であり、2年前まで喫煙していた時などは喫煙スペースもないスタバには全くもって興味も関心もない状態、実際に自らが好んで出向いた事すらありませんでした。

それがいつの間にかすっかりハマり、しかも特別なオーダーをするではなく、普通にホットコーヒーを頼むだけ。思い返せば、具体的には大豆ミート製品が出て、現在の六本木界隈に越してからではありますが、スタバ以外はコンビニコーヒーで良しとなっています。

スタバで購入している豆は毎回同じという訳でもなく替えており、時期による新しく出るパッケージにも味わい以上に季節を感じて、楽しさを感じているスターバックスコーヒーの豆なのであります。

しかも豆を購入事には毎回「今日のコーヒーは@@@なのですが、お試しになられますか?」(ニコッ)と小さなカップで頂ける試飲が美味しいこと何のって、それこそプライスレスのもうこれ以上ない優しい気持ちの持ち帰りにさせていただけるのです。

全国のスターバックスコーヒー従業員、アルバイトの方々、まだお逢いした事すらない方々がほとんどではありますが、日々の接客ありがとうございます。こんな感謝やこんな楽しみ方、癒され方は毎日多くの方々が発信してはいるのでしょうが、私も是非その感謝する中のひとりに加えて下さい。

ありがとうございます!
これからもよろしくお願いします!

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