怒鳴る、ということ 〜 お客様は神様じゃない

人を怒鳴る、ということをする人が身近にいますか?

この事の意味を考えています。


怒鳴る人って、身近にいますか?ビジネスの場や社内で部下に怒鳴ると。。。マレーシアの場合、ほぼうまくいかないです。ほしいものが手に入りません。それどころか、怒鳴る方がおかしいと思われます。

例えば。私も大きな声を出したことありました。来た当初ですね。

まるまる二日間約束をすっぽかされました。前金を払っていた。スタンバイして家で、約束の時間から首を長くして玄関をチラチラと見ながら待っていた。

描写は来ないどころか連絡の一つもよこさない。普通に考えてありえない事だし、なんなら業者さんの車が事故ったのかしら?道に迷ったのかな?何かあったんじゃないのかな?まさかだけど約束の日を間違えるはずないし。

こんなことを考えて心配して待っていたマレーシアに到着後まだ慣れていないアラフォー日本人女子がいました。10年ほど前の私です。

こんな感じでした。日本だとあり得ないことだし、明らかに相手がおかしい、相手が非常識であり相手が平謝りすべき、こちらはカンカンオカンムリで当然だろうと思うような状況です。↓

住み始めて早々に、自宅の玄関のドアのカギが壊れたので(壊れただけでも、オカンムリだった私💦)、ご近所に紹介して頂き、業者に修理を依頼したのですが、まるまる二日間すっぽかされたのです。

月曜日の午前中に来てくれるというので、ずっと物音に気を付けて待っていたところ(こういうところが来たばかりの日本人ね、ローカル人を絶対に待ってはいけない。)、10年ほど前なので、まだガラケーだったし、マレーシア人とのコミュニケーションは当初、夫に頼っていた。お昼になっても来ない。午後になってもこないし、勤務先に電話して夫に電話して聞いても、まだ連絡は入らないから催促しておいたよというだけ。待ちくたびれて腹立って心配して、怒り心頭、ストレスで、時間のムダが腹立たしい、業者に詰め寄ってくれない夫にも心底腹が立ち、噴火状態です。時間のムダが大嫌いですよね。日本人って。

夕方、夫が仕事から戻ってきて、夫にありったけの文句をいうと、きっとすごい剣幕だったはずです、(長いので、途中省略、(笑))再度、電話をかけてみてくれました。

結局電話にもでなくて、次の日にまた夫に電話してもらうと、やっと電話に出てきました。なんと言い訳したと思いますか?もちろん謝らないですよ。

「昨日は、来るはずの外国人労働者の作業員が来なかったんだ。今日そっちに行ける。来てほしいか?」というだけです。この態度。なにぃー。

日本人なら全員カチンときますよね。

(注意:業者と言っても仕事を請けるだけで、自分はボスであり、実際の力仕事や作業は外国人労働者にやらせボスとして見張っているだけというパターンもこちらの個人事業主には多いです)」

あまりに腹が立つので、、もうこの業者、おかしいから断ろうよ、と夫に言うと、なんと「鍵の購入のために前金を払ったのでいま止めたら損だからやめない。どこに頼んでも待たされるのは同じだよ」という。ええええええええ。

言い訳。この常套文句。これをできるだけ避ける処世術も、その後少しは身につけました。

ビジネスの場や会社で怒鳴るとどうなるか?答えは、誰にも相手にされない、だと思います。(マレーシアの場合)

客であっても、雇用主であっても、強い立場でも怒鳴りません。

サービスに不満がある場合どうするのか、それは、このようにしてもらえたらうれしい、このようにできますか?と伝えるだけ。

伝えてもサービスが変わらない場合どうするか。ほかに行くしかない。ほかにいっても同じような低レベルの場合どうするか?また別にいくしかない。

とにかく売り手市場です。(笑)

店で文句を言ったら、屋台のような場所であっても、来なくていいと言われます。いつものご飯が売り切れていたので、仕方なく行った屋台のおっちゃんが、遅い晩御飯を雨の中求める私たちのために(雨による大渋滞で帰宅遅れ)

雨がぽたぽたテントの外側に落ちる状態、発電機で明かりをつけて、ガス火で中華鍋を振りながらチャーハンを炒めるおっちゃんが言います。

「もし美味かったら、また来い。もし気に入らなかったら、もう来るな。それだけだ。わかるか?」

これですよ。このマレーシア人の自主性の真骨頂。自由です。最初の業者のオヤジは華人系、屋台やってたのはマレー系です。インド系のタイル貼り業者に、タイルの色について苦言を呈すると、お前が買ってこい、と言われたこともありますね。マレーシアのどの民族も、こんな感じ。


もっと言えば、外国人労働者の弱い立場であるはずの、メイドさんたちも、掃除のおばさんたちも、バイク一台で配達してるお兄ちゃんも、みんなそう。

顧客満足なんてほぼ求めてません。言いすぎ?超対等。「どこそこが気に入らなかったということを俺の耳に入れるな」ってなもんです。


チャーハンが欲しい?エビなら200円、チキンなら150円だ。

エビ?あるよ、エビだな。

間違ってもお前、オレに文句言うなよ。って言う自信たっぷりさが、表情からも語尾からも噴き出しています。


あはは。

こんな感じ。慣れるまで死ぬほど腹が立ちました。


そして、そうです。

タイトルに戻って。

こういうことで怒鳴っても、このへんな日本人怒鳴ってんなー。

テナ感じで、完全に怒鳴り損です。


10年前の話ですから。今はもう少しはちがう。でもここから、お客さまがいかに神様じゃないか、ここでは、を読み取っていただけましたか。

でも慣れます。大丈夫。今日もなんとかマイペース貫いてます。

拙いわかりにく文章を最後までお読みいただきありがとうございます。


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