Michirubangkok→Japan

バンコク在住7年目→2021年8月本帰国→10月より認定NPO法人フローレンスにて仕事…

Michirubangkok→Japan

バンコク在住7年目→2021年8月本帰国→10月より認定NPO法人フローレンスにて仕事開始 ダイバーシティ社会実現のためにあらゆるマイノリティ問題解消を勉強中。 特に興味あるのはジェンダー問題。二児の母。 フェミニズム/LGBTQ+/社会問題/子育て/Bangkok

最近の記事

ミュージカル「おとこたち」

 なんだか…、人生をいくつも生きた気分。でも「人生」って、最後まで行きてみなければ、それが、本当にいい人生か?なんてこと、分からないよな。  「社会」で勝っているように見えても、その「人生」がほんとうに素晴らしいのかは分からないし、一見負けてるような「人生」も、それは、ほんとに自分らしい生き方なのかもしれない。  要は、その人が、それでいいと思えば、それでいいということだけど、なかなか、そういうわけにもいかない。  やりたいようにできる、自分のすきなように上手くいくなん

    • 性暴力を見過ごさない。

      性暴力。 重い言葉だ。 しかし、残念ながら、結構日常的に起こっていることでもある。 アルテイシアさんが脚本を手掛け、シオリーヌさんが作製した「#性暴力を見過ごさない」という動画をみると、似通った状況を目にしたことがあるという人の方が多いのではないかと思う。 女性がお酒を注がされる。飲みの席で男性の隣に座ることを強要される。電車でわざとぶつかられる。当たり前のように起こっていること自体がおかしいのだ。そういう視点で世の中を見ることが、まずは、第一歩。 例えば、男子のスカー

      • 強制隔離施設での生活 @成田

        バンコクから強制隔離施設までの移動については前回書いたが、今回は、3日間の隔離がどのような生活だったのかをレポートする。 1.どうやって過ごすの?現在、タイからの帰国者は3日間強制隔離される。 国によっては6日間、10日間など、その国の感染状況によって異なるし、都度、その状況によって変わる。タイも、今年4月から急激に感染者が拡大し、強制隔離が必要になったのは、6月くらいだったように思う。 (正直、本帰国することも想像していなかったので、直前まで帰国に必要な情報は流し読みして

        • 7年駐在、私が選ぶ好きなタイの食べ物7選

          約7年間住んだバンコク生活も7月で終わった。 子育て生活は、ほぼほぼバンコクだったし、思い出も友達も、全てこの街にある。 スリにあったり、交通事故にあったり、悪いことが起こらなかった訳ではないけれど、この街で出会った人々に助けれられ支えられた7年間だった。 ほんとに素敵な方々に出会えた。 また、少し経ったら遊びにきたい。そんな7年間の生活を振り返る第一回は、どうしても生活に欠かせなくなった大好きな食べ物編。 1.カットフルーツ タイは果物天国。時期ごとに様々な南国のフルーツ

        ミュージカル「おとこたち」

          コロナ禍の本帰国 バンコクから日本へ。

          2021年8月1日にバンコクから本帰国。 今後、コロナ禍で一時帰国や本帰国する方も多いと思うので、空港と隔離施設でどのような生活であったか記録する。 本帰国の日。 前日泊まったホテルを早朝5時に出発し、空港に向かう。(フライト7時) タイでも、感染者数も感染による死者数が急激に増加し、病院も満床続き、感染しても病院の病室が確保できずに自宅待機になる状況だ。 そんなコロナ禍の空港はどんな感じなのか、 PCR検査はどのくらい時間がかかるのか、 何時に強制隔離施設に到着できるのか

          コロナ禍の本帰国 バンコクから日本へ。

          セミナーログ:「梅棹家庭学の予見力:家族とジェンダーの未来」

          第6回 6月13日(日曜日)16:30~19:00 上野千鶴子さん(東京大学名誉教授) テーマ:「梅棹家庭学の予見力:家族とジェンダーの未来」 【要旨】 梅棹忠夫さんは若い頃、予期せず1950年代の「主婦論争」に参戦していた。わたしのデビュー作のひとつは『主婦論争を読む・全資料』2巻、これに梅棹論文を3本も収録してからのおつきあいだ。その後、『梅棹忠夫著作集』第9巻「女性と文明」の解説を依頼されるなど、梅棹家庭学を知るにつけ、その文明史的な予見力に驚いた。本報告では梅棹

          セミナーログ:「梅棹家庭学の予見力:家族とジェンダーの未来」

          『大奥』SFによる可能性

          物語の世界では、簡単に世界が変えられる。 現実にはない世界を創造することで、人々が現実を改めて見る視点を示唆する。 『大奥』は、男女が逆転した世界。 そこから何を読み解くか? 上野千鶴子さんは、 東浩紀さんが『AERA』3月15日号に書いたエッセイでは「この物語に込められたメッセージは実に複雑である」とした上で、「単に男女を入れ替えれば差別が消え去るわけではない、というあたりまえの感覚を忘れないことである」と言う。男女入れ替えのSFには、女性優位や女尊男卑を揶揄するもの

          『大奥』SFによる可能性

          女性参政権行使75周年記念 オンライン・トークフェス 増やそう、女性議員! つなげよう、女性のチカラ!

          2021年4月10日、女性参政権行使75周年を記念したオンライントークフェスが、開催された。動画も公開されているので、ジェンダー問題に興味がある方には是非見て欲しい。上野千鶴子さんや、安藤優子さん、稲田朋美さん、その他多くの議員、大学教授、活動家の方々が参加されているので、皆さんの学びのヒントになるに違いない。 このトークフェスから私が何を感じたのか、何を考えたのか、まとめ。 1.日本の縮図上野千鶴子さんの開会の言葉で始まり、セッション1は政党からの祝賀メッセージ、セッショ

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          『男社会がしんどい』田房永子著

          『男社会がしんどい 痴漢だとか 子育てだとか 炎上だとか』 田房永子 ・本書は痴漢犯罪、日本における子育て、コンビニでの成人向け雑誌販売停止にまつわる筆者の炎上経験を、漫画で描く。 ・筆者は、現代の社会は、「みんなで力を合わせて痴漢が痴漢をしやすい空気をつくっている」のでは無いかと説く。 ・周囲の人々が「気づく」ことができれば、それだけで痴漢被害は減るのか。 1. 痴漢犯罪がなくならない理由「痴漢」。 私自身は経験がない。 高校から電車通学だったが、部活も同じ双子の妹と行

          『男社会がしんどい』田房永子著

          ウィシュマさん名古屋入管施設での死亡報道、入管で何が行われているのか?

          2021年5月17日にウィシュマさんのご家族が名古屋入管に説明を求めて訪れたニュースを観て、3月にスリランカ人のウィシュマさんが名古屋入管で収容中に亡くなったことを知った。ウィシュマさんに何が起こったのか、入管施設で何が行われているのか。収容者をめぐる最近の動向をまとめる。 1. ウィシュマさん 名古屋入管施設での死亡報道2021年3月スリランカ人のウィシュマさんが名古屋入管で収容中に亡くなり、5月17日にウィシュマさんのご家族がなぜ死亡に至ったのか、名古屋入管へ説明を求め

          ウィシュマさん名古屋入管施設での死亡報道、入管で何が行われているのか?

          82年生まれキム・ジヨン ②

          映画の中で心に残っているフレーズはこちら。 1.「なら、今から先生になればいい」 2.「男に生まれるべきだった」 3.「みんな結局他人事のように考えて_私だけが闘っている」 4.「閉じ込められている気分に」 1は、ジヨンが幼少のときの母親への一言。私自身も母親であることを、やりたいことをやらない理由にしてしまっていることがあるかもしれないと、考えさせられた。2に関しては、よく私の父が私に向けて言っていた言葉と同じだと思った。営業時代、夢中で働く私に向けた一言。恐らく、私の

          82年生まれキム・ジヨン ②

          82年生まれキム・ジヨン ①

          書籍と映画の両方をみた。 映画は、ジヨンがライターとしてスタートし始めて終わったので、少し希望が持てた。 ジヨンは、窮屈で押しつぶされそうな生活の中で、精神的に壊れていく。これは、ジヨンに限ったことではなく、多くの女性が、少なからず、自分の意志を押しつぶして、抑圧されて生きている。それが意識的であろうと、無意識であろうと、それは、「生きる」ために必要な手段である。 文化的な慣習に合わせて生活し、どこかに矛盾や違和感があったとしても、それを受け入れて生きていかなければ「排除」

          82年生まれキム・ジヨン ①