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小松未歩2nd未来

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スピード上がった願望が現実を追い越してるのでは?小松未歩さんの『anybody's game』

スピード上がった願望が現実を追い越してるのでは?小松未歩さんの『anybody's game』

 3月です。すっかり春めいてますね。各地で桜が咲いて花見で盛り上がる光景も見られるこの時期。
 発売日が3月18日。ジャケットも桜色。
 今回はそんな季節柄ぴったりな小松未歩さんの4枚目のシングル『anybody's game』歌詞解釈をしていきます。

それでも 解りあえるなら きっと の放つ脆弱性

 この『anybody's game』という曲の雰囲気、なんだか楽しそうですよね。
 最後も

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小松未歩さんの『未来』のあなたは欠点なし?

小松未歩さんの『未来』のあなたは欠点なし?

 小松未歩さんの曲をアルバム順、収録順に語っていくと決めて約3か月。

 ようやく2枚めのアルバム『未来』に入ります。今回はその1曲目であり、表題曲『未来』です。

 実は私はこの曲…。歌詞解釈を書くという点に関してはあまり面白みを感じないというか…。

 歌詞が描く光景の幅が狭いというか、自由度が低いというか…。ただこれは悪いことではなく、歌詞におけるストーリーが分かりやすく、すんなりと読み取れ

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小松未歩さんの『anybody's game』の「勝ち気な瞳」から考える小松未歩作詞。

小松未歩さんの『anybody's game』の「勝ち気な瞳」から考える小松未歩作詞。

 2022年。寅年。当たり前ですが、今から24年前も寅年でした。

 1998年。小松未歩さんの2ndアルバムの発売された年で、このアルバムに収録されている小松未歩さん名義のシングル曲4つもすべてこの年にリリースされました。

 今回はその2ndアルバムの2曲目で4thシングル『anybody's game』に関して書きます。    が、今回焦点を当てる歌詞はたった一点のみ 

 勝ち気な瞳は 生

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小松未歩さんの『チャンス』のワープ

小松未歩さんの『チャンス』のワープ

 小松未歩さんの曲を、アルバム順、収録順にいろいろ語っていく今企画。本日は2ndアルバムの3曲目である『チャンス』です。

 小松未歩さんの2ndアルバムは1998年の12月19日発売。『チャンス』は5枚目のシングル曲で、発売日は1998年の8月19日。

 そういうわけで、この曲には「真夏」「20世紀の結末」と言った発売当時の状況を漂わせる歌詞が見られます。で、今回スポットライトを当てる歌詞は

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小松未歩さんの『氷の上に立つように』の宇宙船と心の行方

小松未歩さんの『氷の上に立つように』の宇宙船と心の行方

この冬は普段あまり雪が降らない地域で10年以上ぶりの積雪があったり、冷え込みが厳しかったりしているようです。

 ということで(?)今回は小松未歩さんの2ndアルバム4曲目で6thシングル『氷の上に立つように』で書いていきます。

 『氷の上に立つように』において今回注目する歌詞は…

宇宙船が目の前に降りたら 迷わず手を伸ばし その船に乗り込みたいと

光よりも早く遠く 心は飛んで行くの2つ。こ

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『手ごたえのない愛』は続編を期待します。

『手ごたえのない愛』は続編を期待します。

 さて、今回は小松未歩さんの2ndアルバムの5曲目で、DEENへの提供曲『手ごたえのない愛』です。

 この曲の主人公は「僕」で、相手は「君」です。僕は君が好き。そんな僕がドライブに誘って君に想いを伝える。ただ、その結果

 混乱させてるだけだね 急かしてゴメンと言ってることから、僕にとっては残念な状況になったようです。しかも君は「彼奴」が好き。あいつ、と言うからには僕が良く知っている人。なので

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小松未歩さんの『あなたのリズム』は変われていない弱さがあると気づく話

小松未歩さんの『あなたのリズム』は変われていない弱さがあると気づく話

 前回の『手ごたえのない愛』からだいぶ時間が空きました。書きたいことはあるけど、不思議なことに書いてるとしっくりこなくなってきて、また考えては書き直し、を繰り返し…。自分でも困ってしまいました。

 そんな今回のテーマは小松未歩さんの2ndアルバムの6曲目である『あなたのリズム』です。

 さて…。この曲で何が困るかというと冒頭のこの歌詞。

 もし目が覚めたら世界中の秘密握ってていきなりの仮定の

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小松未歩さんの『1万メートルの景色』てどの1万メートル?

小松未歩さんの『1万メートルの景色』てどの1万メートル?

 小松未歩さんの曲に関していろいろ考えていくこのコーナー。今回は『1万メートルの景色』に関してです。

 先日ツイッター上でこんな話が持ち上がっていました。

 1万メートルと言うのは上空1万メートルなのか。はたまたこの曲の使用されていた「鳥人間コンテスト」の当時のレコードが約10キロ(1万メートル)だったので、それにちなんで飛行距離としてのものなのか。

 確かに。同じ1万メートルでも見える景色

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明日、引っ越します…。小松未歩さんの『涙』

明日、引っ越します…。小松未歩さんの『涙』

 大変ありがたいことに前回の『1万メートルの景色』に対していろんなコメントを頂いたり、その記事のリンクもいつもの何倍もリツイートしてもらったりしました。
 ありがとうございました!
 さて、今回は小松未歩さんの2ndアルバムの8曲目の『涙』です。

 この曲の主人公はいきなり冒頭から「すべて解った」と言います。こんなに賢い主人公ていたかな?あ、冒頭から世界中の秘密握ってる人いたわ(妄想)
 と、そ

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樹海へGO! 小松未歩さんの『静けさの後』

樹海へGO! 小松未歩さんの『静けさの後』

 小松未歩さんのサブスク解禁からはや一週間。今でもチラホラ小松未歩さんのサブスク解禁を知って喜んでいる方がいらっしゃって、嬉しくなっちゃいます。
 少しご機嫌テンションの今回は2ndアルバムの9曲目である『静けさの後』について語ります。
 この曲の主人公は、悩んでます。冒頭から

 今はひとり 考えてみる

と。何を考えているのかというと…。
 「君」と別れようかな?理由は定かではありませんが、

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叶えるのは自分の願い事。小松未歩さんの『願い事ひとつだけ』

叶えるのは自分の願い事。小松未歩さんの『願い事ひとつだけ』

 小松未歩さん好きはもちろん、あまり小松さんの曲を知らなくてもこの『願い事ひとつだけ』が好きという人は結構いらっしゃると思います。
 今回はそんな人気曲に関して「願い事」を中心に考えます。

 願い事ひとつだけ 叶えくれるなら
 傷つけあった愛が 始まらないように

曲の冒頭の歌詞です。
 願い事が書かれてます。

 傷つけあった愛が 始まらないように

大袈裟ですが、この日本語をどう解すべきか。

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二人の母語が違う。小松未歩さんの『Deep Emotion』

二人の母語が違う。小松未歩さんの『Deep Emotion』

今回は小松未歩さんの2ndアルバムにおいて、最後の曲『Deep Emotion』の歌詞に関していろいろ書こうと思います。
 思うのですが…。これ、たまにある

さっぱりわからん系

の曲です。
 これまでに扱ったのでいえば1stアルバムの最後の曲である『MY SOUL』もこの系統ですね。
 なので、今回は歌詞解釈を諦めます!
 とまでは言いませんが、深くは切り込めないので予めご了承ください。
 ま

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