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チェンバロ創世記

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バロック時代の代名詞のようなチェンバロって、いつ、どこで、誰が、復興させたんだろう?
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記事一覧

いろいろな記譜法

オルガン研究会でフローベルガーの「ブランクロシェを偲んで」を弾くにあたり、いろいろわかり…

ウィーン万博と薩摩焼

川上音二郎、貞奴一座がどんな時代に世界を巡業していたのか、1900年にロイ・フラーの招きでパ…

Menuet チェンバロ再発見 No.3

Menuet Favori de Madame de Maintenon (Piece de Clavecin) 1896年 チェンバロ再発見No.1の…

Les Adieux チェンバロ再発見 No.1

この曲には1876年の記載があります。作曲年なのか?出版年なのか?表紙に「Clavecin」と書かれ…

1889年近辺のこと Ⅱ

もう呪文のように唱えちゃってますが、1882年にパスカル・タスカンのオリジナル楽器(1769年製)…

1889年近辺のこと

Louis Diemer(1843~1919)は1888年に師匠のアントワーヌ・マルモンテルの後任としてパリ音楽…

ムーラン・ルージュとチェンバロ

1889年と言えばパリ万博。もう頭から離れない年です。チェンバロ復活にとって記念すべきイベントのあった年です。そう、ルイ・デイエメがパリ万博でチェンバロ連続演奏会をした年です。という流れでずっと気になっている年ですが、またもや見つけました。モンマルトルに1889年に開業したのが、「ムーラン・ルージュ」です。赤い風車。 パリ万博の観光客を見込んで作ったパリ最大の歓楽街にあります。 肉屋のジドレールという興行師が始めました。たくさんの観光客のおかげで、ヨーロッパに広く知れ渡りまし

エッフェル塔とチェンバロ

1889年のパリ万博からなかなか抜け出せずうろうろしています。 1889年5月6日~10月31日まで開…

モダンチェンバロと呼ばれている楽器について(フランス)

「モダンチェンバロ」という名称に多少違和感がありまして、調べてみました。 この本の場合「…

20世紀のリコーダーとモダンチェンバロの事情

リコーダーとチェンバロの組み合わせのことを考えています。 現代は歴史的チェンバロも弾くこ…

19世紀末 Clavecin音楽 Ⅴ Chavagnat

Histoire d'une Marionnette (1885) Op.145 の5曲目 Le Bal Edouard Chavagnat (1845~1913) …

19世紀末 Clavecin音楽 Ⅳ Chavagnat  おまけの人形劇のお話

Histoire d'une Marionnette (1885) Op.145 の4曲目 Le Lecon de Clavecin Edouard Chavagna…

19世紀末 Clavecin音楽 Ⅲ Chavagnat

Histoire d'une Marionnette (1885) Op.145 の3曲目 Les Petits Pantins 小さな人形 Edouard…

19世紀末 Clavecin音楽 Ⅱ Chavagnat

初期クラヴサン音楽の話を少し始めましたが、今日は曲集「Histoire d'une Marionnette 」(1885)の2曲目Chasse Aux Papillons(蝶々狩り)です。 献呈 : Felix Le Couppey (1811〜1887) Chavagnaについてもう少し詳しく。 Edouard Chavagnat (1845~1913)は盲目の作曲家でした。 1881年出版のこの本に資料があるのみです。(ほんの少しだけです) Youtubeの中に貼