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Gabriel Fernández Alvez先生について

まず訃報記事からと言うのもどうかと思いますが。
2008年2月19日のEL PAIS紙のANDRES RUIZ TARAZ氏の記事で詳しい事を知る。


2008年2月2日にマドリードで64歳で亡くなりました。
1943年7月9日にマドリードで生まれ、彼はすぐに父親の元で音楽を学び始めました。プロの音楽家に成ることを決意したのは1962年に音楽院で勉強を始めたときでした。
ロマン・アリス、 アントン・ガルシア・アブリル、 カルメロ・ベルナオラ(Román Alis, Antón García Abril y Carmelo Bernaola)に学ぶ。非常に多様なジャンルで多くの作品を作曲し、1983年以降、彼の音楽はマドリード共同体文化局の最初の委嘱となった1988年からの「カンティコマトリセン」Cántico matritenseに明らかなように、高揚感と表現力を増していきました。彼の作品の多くの詩的な性質は、そのタイトルによって表わされています。「私の中の、私から遠く離れて」、「夢の森」、「鳥のいない五芒星」、「月のタロット」、「憂鬱の奇妙な花」、 「センテロス・デ・アグア」En mí, lejos de mí, El bosque de los sueños, Pentagrama sin pájaros, Tarot lunar, La extraña flor de la melancolía, Senderos de agua, etcétera.など。彼の美しい子供向けオペラは「星と遊んだ少年」El niño que jugó con las estrellasというタイトルです。一言で言えば、アーティストであり偉大な文化人であり、寛大で夢想家であるガブリエル・フェルナンデス・アルベス、これ以上ないほど安らかにお眠り下さい。五芒星の詩人。

五芒星。
互いに交差する長さの等しい5本の線分で構成され、中心に五角形が現れる図形である。
五線紙のこと?象徴的な表現です。
チェンバロのために3曲作曲されています。

最初にAlvez先生の作品を弾いたのがこの曲です。
ヘノベバ・ガルベス先生からご紹介頂いて送ってきて下さった曲です。
私は何度も何度も弾いてきました。


その後、私のために作曲して下さったのがこの美しい作品。
先日の現代スペインチェンバロコンサートでも弾いた曲です。
限りなく美しくロマンテシックな作品ですが、この曲は1942年にフランコ政権下囚人となって32歳で生涯を閉じた詩人ミゲル・エルナンデスの詩に霊感を得て作曲して下さったもので、1曲の中に果てしない優しさと耐えがたい厳しさが混在しています。素晴らしい作品に出会えました。




フルートとファゴット、チェンバロのための作品も頂きました。
1993年に初演しています。


実はAlvez先生に関しての資料がなかなか揃わず今に至りますが、徐々に集めることが出来ています。
一番往復書簡をたくさん持てた作曲家です。
深い愛情と感謝を持ってこれから知る限りの情報を流していきます。

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