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書評「変な家」

こんばんは。Mickey★です。
昨日から作成していたグリーンウォールは、おおかた出来て壁美人待ちです。ホッチキスの針で、重量6kgまで耐えられるなんて、発明した人はホントに画期的です!

今日は歯医者に行って、その帰りに本屋に寄ったのですが、70万部突破している小説を見つけました。
いつも、本を探しに行く時は東京駅にある丸善で、ほとんどビジネスコーナーにしか行かないので、この本が売れない時代に70万部ってスゴイな~と思いつつ、本屋で買わずにKindleでポチリました。
Kindle版でも口コミが8000数を超えていて人気が高いことがわかりました。

この本をオススメしたい人

1.ミステリーが好きな人
2.からくり屋敷が好きな人
3.考察好きな人

この本のあらすじ

知人が購入を検討している都内の中古一軒家。
開放的で明るい内装の、ごくありふれた物件に思えたが、間取り図に「謎の空間」が存在していた。知り合いの設計士にその間取り図を見せると、
この家は、そこかしこに「奇妙な違和感」が存在すると言う。

不可解な間取りに隠された秘密とは?
そして、この一軒家に住んでいた「元住人」は一体何者なのか?

作者の雨穴さんとは?

作者は、雨穴と書いて、「うけつ」と読む、覆面のWebライターだそうです。本の帯には、全身黒黒づくめで変な白いお面を被った姿がありましたが、あれは、ご本人なんだろうか??
因みに小説になる前にWebメディアとYoutubeに投稿されて、youtubeの再生回数が1000万回突破してから小説化されたそうです。
youtubeは、私が普段、見ているジャンルと全然、異なるので、出てこないんでしょうね・・・。

これ以降は、ネタバレになりますので、ネタバレしたくない人は、リターンしてください。


栗原さんの妄想に付き合わされて完全にミスリード(笑)

設計士の栗原さんが建築に対する専門知識だけで、中古物件の見立てをするだけなら物語として、そのまま終わっちゃうと思いますが、この栗原さん、ミステリー好きで殺人の方向に考察をするところから、話が膨らんでいきます。なんというか、栗原さんの妄想にリーディングされながら、どんどん話が進んでいきます。
そして、『殺しを引き受けている家族で、血縁関係のない子供に殺人をさせる非道な両親』という栗原さんの妄想が頭の中にインプットされて読み進めていました。ミステリー好きの人は、こういう考え自体を疑って、別の考えを再構築しながら読んでいる人が多い気もするのですが、私は結構、そのまま受け止めてしまうタイプです。
なので、この親が最後に宛てた手紙では、家族を守ろうとするが故に罪を犯すという、全然、異なる家族の姿が描かれていたので、『全然、違うやん!』と思いました。
・・・ただ、家族を守ろうとする結果として、殺す必要なかったんじゃないか?と、思いました。死体探しをするくらい冷静沈着であれば、一度、子供を引き渡してから、作戦を練り直して子供を迎えに行く方法もあった気がします。
因みに普通の不動産屋の間取りでは、シングルベッドや子供部屋の情報はないので、そもそも、この話自体が成立しなくなっちゃいますけどね(笑)

まぁ、不動産の間取りは、ホントに変なものありますよね。
こないだ見た間取りでは、ユニットバスで洗面所がないものを無理やりリビングに洗面所を増設したものもありました。あと、この話に出てくるような三角形の間取りとかも見たことありますが、『どうやって使うのか?』とマジで悩みますね。住んでいる人が居たら、どういう風に使ってるのか、教えて欲しいです。。

因みに小説以外に漫画でも発売されているようなので、本が苦手な方は、漫画を見てみてください。漫画も読まないという人は、来年の3月に映画が公開されるので、そちらで観てみてください。


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