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SDGsと高齢化について考える❶: 「高齢化」の文言が入ったSDGsのターゲットは3つ

1.日本は世界一平均寿命が長い国

国連人口基金(UNFPA)発表の2022年版の世界人口白書(State of World Population)によると、平均寿命が最も長い国は日本で、男性は82歳、女性は88歳だったそうです(男女とも1位タイで複数国が並んでいる)。

即ち、日本は世界で最も超高齢化社会が進行しているといっても過言ではありません。

これまで投稿(↓参照)しているように、日本の人口減少も大変大きな問題ですが、同様に、超高齢化社会の問題も非常に重要な問題だと思います。

その重要な問題に日本はどのように対処して行けばいいのでしょうか。

SDGsの目標を参考に、今後の超高齢化社会への対策について考えて行きたいと思います。


2.「高齢化」の文言が入ったSDGsのターゲットは3つだけ

SDGsのキーワードは、持続可能です。

今の日本にとって、「高齢化」や「高齢者」というワードは、この持続可能のためには、絶対必要なものになっています。

ところが、SDGsの目標のうち、「高齢者」「社会の高齢化」に対して明確に対応している目標はありません。

一方、「高齢者」という文言が明記されているのは、169のターゲットのうち、たった3つしかないようです。

今日の投稿では、それら3つのターゲットについて説明します。


3.目標2「飢餓をゼロに」:ターゲット2.2

ターゲット2.2の内容は、以下の通りです。

飢餓をゼロにするため、特に「若年女子」「妊婦・授乳婦」「高齢者」の栄養ニーズについて言及しています。

「飢餓をゼロにする」と言っても日本では、あまりピンとこないかもしれませんが、厚生労働省の調査では、高齢者になるほど低栄養傾向が増加しているそうです。

そのため「高齢者」に対しては、特に「食の安全・安心」の確保をしていくことが重要になります。


4.目標11「住み続けられる まちづくりを」:ターゲット11.2、11.7

ターゲット11.2および11.7の内容は、以下の通りです。

ターゲット11.2では、「脆弱な立場にある人々」、「女性」、「子供」、障害者及び高齢者のニーズに特に配慮した持続可能な輸送システムへのアクセス提供について言及しています。

「高齢者」に関しては、公共交通機関のバリアフリー化、コミュニティバス、パーソナルモビリティが必要になって来ます。

ターゲット11.7では、「女性」、「子供」、「高齢者」及び「障害者」を含め、安全で利用が容易な緑地や公共スペースへのアクセスについて言及しています。

特に災害時においては、「高齢者」の死亡率・災害関連死の割合が高いようです。

それは、心身的な機能制限があるためだそうです。

即ち、「高齢者」に対しては、身体のケアはもちろんのこと、こころの健康にも気を配って行く必要があります。

今後、日本は人口減少が進み、過疎化は避けて通れない状況になっています。

そのための対応のひとつとして、コンパクトシティ構想を急いでもらいたいと思います。


5.さいごに

SDGsのスローガンは、「誰も置き去りにしない」です。

そういう観点でSDGsを見ると、
・目標1「貧困をなくそう」
・目標3「すべての人に健康と福祉を」
・目標4「質の高い教育をみんなに」
・目標8「働きがいも 経済成長も」
・目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」
・目標10「人や国の不平等をなくそう」
・目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」

の7つの目標も関連性が強いと思います。

これらの目標をうまく活用して、如何に超高齢化社会に立ち向かっていくか。

それは、DXに他ならないのではと、最近思うようになりました。

次回以降の投稿では、超高齢化社会に対応するため、SDGsとDXの発想で、如何に問題解決することができるかについてお話しして行きたいと考えています。

【引用、参照website】
◆MEMORVA website: 平均寿命世界ランキング・国別順位(2022年版)

◆公益財団法人 日本ケアフィット共育機構website: SDGsの企業の取り組みと超高齢社会の関連性


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