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君たちはどう生きるか

※ネタバレ、批評成分0.00%でお送りします

ジブリ、初めて見たのは小学校でとなりのトトロだったんですよね。
小学校の授業なんで50分くらいで終わったから、ちょうどトトロ出てきて雨ふりバス停ずぶ濡れおばけがいたときくらいで終わって、へーみたいな、それより次の昼休みのドッヂボールの場所取りが大事だろみたいなそんな感じで

帰宅して金曜ロードショーでやってたのが天空の城ラピュタで、面白い面白い言ってたらVHSでラピュタ、ナウシカ、紅の豚、魔女の宅急便、トトロと次々と増えていって家でも見られるようになりました。

高校生くらいになってちょっとひねていた俺は紅の豚がやっぱいいなってなって。いやだってポルコロッソ最高じゃないですか、お前はなんで豚なんだよ。いや豚でもかっこいいんだけど、カーチスもいいよね。ぶーたぁーーー!!って行くところとかもめちゃめちゃいいし、マダム・ジーナの店は絶対ボトルキープしたいしフィオめっちゃいい子だしフェラーリンはずるい

ナウシカも原作全巻買ったりして、ちょうどその頃もののけ姫や千と千尋の神隠しが出てきたくらいで、ジブリフィーバーだったんですよね


大学生になってジブリとは少し距離ができました。成長過程だったんだろうけど、アニメ映画をあまりみなくなって。
一つだけ見たのがゲド戦記で、原作ファンだったので見たわけですがこれについて語るにはギガが足りない


社会人になって、独身時代が終わるまでは映画はよく見に行きましたが、その頃ちょうどジブリもいろいろ試行錯誤期だったと思うんですよね。風立ちぬもみようかどうか死ぬほど迷って銀魂見に行った気がする。マーニーやアリエッティは後でブルーレイで見ようみたいな。


結婚して子どもができて、しばらく自分の時間がなくなって映画も音楽もすっかり遠ざかって、で最近子どもがメイと同じくらいの年になって家にジブリの絵本が増えていって、この前初めてとなりのトトロをアニメで見せたんですよ。子どもも喜んでたし、これが40年前の映画なんか、すげえなってなった


その背景があっての2023年、宮崎駿さんの完全新作の君たちはどう生きるかだったんです。ジブリが事前広告ゼロだというので私も封切りからツイッター含めてSNS遮断して、映画館でコーラと塩ポップコーン頼んで某シネコンのウサギとリスに苛つきながらポップコーンを開始前にほぼ食い切っていたわけですが、おかしいなって思ったんですよ。

ジブリのクレジットがスタジオジブリ2023になってる。いや当たり前なんですが


これ見たときから胸がめちゃめちゃざわめいてまして、ああ俺は前情報無しで宮崎駿作品見るのが本当に初めてなんだって

内容については、一切触れません、もう情報は溢れてるんだろうけどジブリが好きな人なら一度は観に行ってほしい。ジブリのファンサです、あのシーンもあのシーンもあのシーンも出てくるから。あとあのシーンも。あの、このシーンはナウシカ2の匂わせでありますか、信じて良いんですか?みたいなのもあるし。いやここまで来るとアイドルファンの今自分のこと見た?と同じなんだけど


それでエンドクレジットになって、最後にプロデューサー鈴木敏夫、製作宮崎駿でとまったときに死ぬほどボロ泣きしてました。本当に最後まで、観客のことを信じてくれたんだなあっていうのもあったし、前情報無しでトトロやラピュタやナウシカを観に行けた40年前の人たちの気持ちが初めて追体験できました。

風立ちぬ観なかったのも、事前に戦争で零戦で大人の話だみたいな要約でなんとなく知った気になってたのもあるし、そもそも年齢重ねるごとに他人のストーリーに乗っかるのを無意識に避けて来たような、なんかそんな気持ちもちょっとあって。ゲームも昔遊んだゲームのリメイクならやるけど、みたいなそんな気持ちの変化が正直あったところだったので、

ジブリの皆様におかれましては本当に、本当にこの作品を作ってくれて、公開してくれてありがとうございました。ジブリだからこそできた大博打だったんだろうけど、私にはぶっ刺さりましたと声を大にしていいたい。そして歯医者の駅を5駅ほど乗り過ごしたのに今気づいた

あと表紙の鳥人間な、お前は本当に誰だったんだよ。お前が君たちはどう生きるかのアタマ張るんか?それマジでいってる?

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