仕事遍歴① ファミレス

最初の仕事は高校1年生の夏から3年生の秋まで、中華ファミレスバーミヤンのキッチンでのアルバイトでした。どうしてアルバイトを始めたのかは正直覚えていないのですが、おそらく周りがやっていたから、という軽い気持ちだったのでしょう。実家で甘やかされて育った一人っ子として、料理する機会がほとんどなかったので、料理ができるようになりたいという気持ちはあったかと思います。そして、食いしん坊の私にとって、まかない(社割)の存在は大きな魅力でした(笑)

働いていたのは主に平日夜の一番忙しい時間帯で、ひっきりなしにくる注文をさばきつつ、合間で大量に溜まった皿を洗いつつ米を炊くなど、テンポの良い動きが求められました。最後の方では花形の中華鍋を振る調理を体験したり、自分でもラーメンをつくりつつキッチン全体に料理の提供指示を送る「デシャップ」も体験しましたが、サラダや餃子・蒸し・揚げ物などのゾーンでこまごました大量の注文を手際よく提供するのが好きで得意になりました。

このときの店長さんは社員には厳しかったですが、アルバイトには優しく親身になって教えてくれたので感謝しています。清潔感と倫理観がしっかりしていたので、アルバイトを卒業して内情?を知った身でも気持ちよく家族や友達と食べに行けるお店で、最初の仕事としては非常に良い経験でした。

バーミヤンのオペレーションは高度にシステム化・マニュアル化されていたため、「料理を作れるようになる」という観点では結局あまり役に立たなかったのが現実でしたが、代わりに、パズルのように段取りを脳内で考えて大量の注文を段取りよくさばく効率的な仕事の進め方が身につきました。

このアルバイトは、私にとってただの高校生活の一コマではなく、その後の仕事人生においても自分の血肉となる貴重な経験でした。

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