好きなものを着れば良いとは言うけれど

日本に住んでいる時は
渋谷勤務だったので、そこそこファッションには気を遣っていました。

流行りのものら自分が似合う服を探し出し
社会から浮かない服を着てきました。

今思えば
田舎から都会に出て
自分の鎧として流行の服は機能していたのかもしれません。

私にとってファッションは
自分が好きな服を着ると同様に
周りと馴染むためのアイテムでした。

ですが、
イギリスに住み
移民の多い場所に来て
私は何を着たら良いのかさっぱりわからなくなりました。

みんなに馴染むファッションは
残念ながら
ダサすぎる

上下テロテロのスウェットも嫌だし
形が古いジーンズも趣味じゃない

というか
全員が全員、一貫性のない服装をしているのです。

困りました。
私にとってのファッションは
周りに馴染むためのアイテムだからです。

でも、イギリスに住んで1年経ち
「あ、好きな服を着れば良いのだ」と、気がつきました。

私が好きな服を着ていても
ある程度馴染めるし
なんなら、みんなの服も人種も違いすぎて
全員同じなんてものはありません。

そう思うと逆に、なぜあんなにも
みんなと似たような服を着ていたのか
そこが不思議に思えて来ました。

私は違いを認めたり
違っていることに面白味を見出していたのに
結局、同じである心地よさをファッションで得ていたのです。

まもなく渡英一年半
自分の好きな服を着て、胸を張って
街を歩く人になりたい。
と、思っています。

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