タイトル_21

自分の価値は自分で決める。〜フリーランスの価格の話〜

会社組織というのは本当によくできているな、と感じるこの頃です。


最近、よく感じるのが、「会社で働くこと」と「個人で働くこと」のギャップです。社会人になってほとんどすぐ、ダブルワークを初めて、今に至るのですが、最近、特に個人で働く、ということにおいて大切にしなければならない軸というものがあるな、と感じ始めました。

今回はその個人で働く上で大切な「軸」を、自分なりの言葉でまとめてみようと思います。



人間関係と仕事の関係は完全に切り離す。

最近、「知り合いだから」だったり、「家族だから」「友達だから」という言葉で「安くできない?」と依頼時に言われることがちょっとあったりなかったり。

安くすることに対して、私はそれほどネガティブではありませんが、でも、人間関係と仕事の依頼とをリンクさせて依頼を持ち込まれると、ちょっと心に来るものがありますね。


先日、Twitterでこんな投稿を見つけました。


友達だから、タダで見てもらえる、と思い込んでいる人の話です。

(この「うさぎのみみちゃん」さんの投稿はいつも共感しかないので、いつも楽しく拝読しております。)


いや、本当に、全くその通りだわ。と思いました。


まだ、「友達だからやすくできないかなぁ」という相談ベースなら許せるののですが、「え、友達なんだから安くしてくれるの、あたりまえじゃない?」というスタンスは、正直、とても舐められている気持ちになります。


いくら密な人間関係の人でも、提案するクオリティやそれにかける時間などは、全くの他人と同じものを提供します。

また、そのクオリティのものを商品として売れるようにするまでに時間やお金など、たくさんのものを投資しています。


人間関係に縛られて安く請け負ってしまうと、自分の価値がどんどん下がってしまい、価格破壊が起こってしまうのです。

仕事の話と人間関係はしっかり切り離しましょう。

※あくまで仕事上ではしっかり価値を維持する、ということです。人間関係が悪化するような方法を推奨しているわけではありません。



Noと言える勇気。

人間関係と仕事を切り離すことは大切ですが、いざ価格交渉の時にはどうしてもNoとは言い難いものです。

だって、自分を頼って仕事を頼んでくれてるんだもの…。私もちょっと前まではそう思っていて、結構無茶な仕事でも引き受けてしまっていました。


しかし、これを続けていると、稼ぎと業務量のバランスが崩れる瞬間が訪れるのです。

私は気づけば無料で働かされていました。ついでに頼まれることが多く、また、よく「あなたにしか頼めない」というような言葉で引き受けてしまっていて…。


しかし、これはよくよく考えてみると、自分の都合に合わせて都合よく動いてくれる人が欲しいだけであって、私のスキルが欲しかったわけではないのではないか?と思いました。

本心は、人様の心の話なのでわかりかねますが、しかし、正当に相手を評価しているならば、相場をはるかに下回る価格で仕事は依頼しないのではないかと思いますだいぶん失礼ですから。

仕事を頼んでくれるのは嬉しいことですが、仕事を依頼する人と仕事を受注する人の関係を対等に保つことも仕事のうちです。保てないならばNoということ。

もちろん、断ることは恐ろしいし、報酬は入りません。しかし、目先の報酬ではなく、自分の価値を維持する努力も必要です。継続的に自分のビジネスを存続させたいならば。



自分の価値は自分で決められる。

予算が合わないから下げてくれ、と言われませんか?

そんなことは正直、こちらとしては知ったことではありません。予算がないのは、クライアントの事情であり、クライアントの問題であるからです。


都合というものは誰にでもあります。しかし、それはこちらも同様です。

自分で決めた価値に遭わなければ必要以上の譲歩をする必要はありません。こちらも慈善事業ではなくビジネスなのですから。見積もりとは、そのためにあるのです。


自分の価値は自分で決められます。だって、世の中に溢れている商品の価格を決めているのは誰ですか?売り手側でしょう?


しかし、頑として価格を下げない、という姿勢も問題ではあります。

やはり、自分がターゲットとしてサービスを展開している市場相場、というものはありますから、そのあたりの調整は必要です。しかし、そのタイミングも自分で決めていいのです。



まとめ〜自分を守るのは自分だけ。〜

ちょっとここまで読み返してみると、少々過激な発言があるような感じがしますが、でも、ちゃんと稼ぎたくてちゃんと仕事として自分が納得して働くためには、やはり自分を大切にする、という考え方は必要です。

もちろん、依頼主の課題解決や困りごとのためには全力で応えたいと考えています。しかし、それはきちんとお互いの間に対応な契約が交わされたならば、の話です。


会社員ならば、会社の人たちが守ってくれます。しかし、フリーランスは、自分で自分のことを守らなければなりません。その気持ちと、自分の中の確固とした軸を持ちましょう。



筆者紹介

note用自画像

関西圏内でデザイナー/カメラマンとして週末フリーランスをする23歳、女。スターバックスのコーヒーを飲みながらスターバックスで仕事をするのが好き。

私は営業、交渉が苦手なので、鍛えられる何かいい方法があれば教えてほしいです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?