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木という名の神様



かつてゴミの街と言われていたこの地では、
人工林が人の道を造る時代へとなりました。

神様がいる道を通ったと実感しております。



仕事の失敗が続き続きな生活。
神経を擦り減らしていことは間違いなかった。

最近までは好調な日々を送っていたのですが、
やはり大変な時期は来る時は来るんだなと。


小さな幸せを早く掴みに行きたい。
ベットの中で塞ぎ込んではダメだと思い、
私は彼に誘われてこの地に来ました。

木場の地_


木造博物館では、木について勉強しました。

樹液を吸うカブトムシを食べる鳥が居て、
鳥を食べる熊がいて、
熊の糞で土の微生物が食として分解して、
分解した栄養が木へとまた運ばれる。

この循環が私たちにとっての素晴らしい環境へと
導いてくれている。

このひとつひとつの感謝を私は忘れていました。
仕事の失敗をいつまでの引きずっていた私。

木の表面を手でなぞると、
木が私の負の気持ちを
吸い取ってくれた気がしました。


どうして木はこんなにも私を受け入れて下さるのか。
建築に惹かれる人の気持ちが少し理解しました。


元住宅メーカーの方と木を売る営業の方が
私に声をかけて下さいました。

木場という街は、電車もバスも通っていない地域だったということ。
ゴミ処理場として扱っていた地では、
女性の就職はあまりよく思われていなかったのでした。


私より長生きをしている方の話は特別な時間を
感じられて、幸せな時間でした。
私みたいなどうしようもない女性に
優しく話しかけて下さった事に、
救われる事も事実、私の頭の辞書に木の知識を蓄える貴重な時間でした。

ただ散歩しているだけでなのに、
人の繋がりを感じる私の人生はきっと、
仕事の失敗をしているからこそ
特別に感じられたのではないかとよくよく考えたらそう思ったのです。



神様はきっと、少し素敵な女性にさせてくれたのかなと思いました。


_仕事で失敗をしたら、散歩せよ_




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