今まで一度だけ受けたお芝居オーディションの話。

私が女優になる日

というテレビ番組を少し前から見ています。

全国から女優を目指す若人達から10人に絞られ、

対決形式でポイント上位3組がドラマの出演権を得られるというもの。



オーディションから勝ち抜き形式でデビューというと

最近はNiziUが大盛り上がりで記憶に新しいし、

あと最近は男子グループもありましたよね(曖昧すぎる)



なんていうか、こういうオーディション形式の番組は見てしまうというか

もはやその世界に片足突っ込んだ身としましては他人事ではないというか切り離して観られないんですよね。

誰が一押し!とかではなく、みんなそれぞれの戦い方があって強い気持ちを持ってライバルとしてやってる姿が痺れる。

ものすっっっごくバッチバチなんだろうなぁと

丸見えな闘志に、あぁ、やっぱりこのくらいじゃないと女優にはなれんのか、、、と勝手に気後れしてしまう。

そんな自分に気付いて毎度落ち込む。

所詮わたしはこの程度の人間なんだよな…っていう。笑

負けず嫌いではあるけれど、蹴落とすという考えはまだ持てない。

芸人なんて星の数ほどいる中で、頭一つ出るにはどんな感じ、何が正解なんだろう…。



それはさておき、

演じる台本は毎度色々な方が脚本を書いているのですが、最新回の脚本は松居大悟氏。

松居さんは私にとって特別な存在というか、まぁ、単に好きな人です。

舞台の主宰で演出家でもあり演者でもあり映画監督でもあり、松居さんの肩書は私の中で定まってないです。

とにかく好きです。何がとかでは無く。



松居さんを知ったのは2017年3月7日。

なぜこんなに明確なのかというとその日はスペースシャワーTVが毎年開催しているイベント

スペシャアワードにて拝見したから。


前年にそのイベントに星野源さんが出られていて、私はその日ももしかしたら見られるのでは…?という淡い期待を持って参加しました。


ところが、動画では拝見できたのですが源さん出てこず。


その他の出演者は少し知ってるくらいのうっすい知識しかない私。


イベントも中盤に差し掛かった頃だったと思います。


クリープハイプというバンドが出てきて衝撃を受けました。

その日初めて知り初めて曲を聞き、声が高いとか云々あって驚きました。

演奏後、尾崎さんのコメントで私の心はグッと掴まれる訳なのですが

その横にいたのが松居さんでした。


クリープハイプの鬼という楽曲のMVを松居さんが監督したということで同時受賞。


この日からクリープハイプに溺れるように沼に飛び込んでいったのですが

このバンドと松居さんは切っても切れない関係だと後々知り、松居さんにも興味を持ちました。


その1年後だったか少しあとに、松居さんのラジオが始まり、私はプレ放送からちゃんと参加するヘビーリスナーとなりました。


そしてそのラジオ番組「JUMPOVER」をきっかけとして「みみばしる」という舞台を作るという一大イベントがあったのですが

それが舞台の内容、キャスト、キャッチコピー、パンフ作成などなど全部リスナーを主体としてリスナーから募集していくスタイルでした。

私も漏れなく前のめりで参加しており、その中のひとつにキャスト募集がありました。


プロ、経験の有無問わず、募集されており、リスナーを主人公とした物語、ラジオをテーマにした舞台、そして松居さんという最強タッグだった為、私も参加したい!!!と迷わず応募しました。


書類選考がまさかの通り、実際にオーディションへ。

1グループ10人くらいが横に並び、演技したり自己紹介したり。

中には私と同じくリスナーの方もいたり活躍されている方がいたり、

実際にキャスト発表されて驚いたのですが、私の参加したグループ、そこから3人も出演されていました、すごい現場にいたのだなぁと。

私はしっかり落ちました。

クソみたいな演技してたのはやってる途中で思ってましたし(棒読み過ぎるし、声ちっちゃそう、あと全然アドリブ出てこんヤバ…って感じでした)

台本もちゃんと覚えられないまま臨んでしまいました。(そりゃそうだ)(そしてこの時から演技への苦手意識がぼんやりから確信に変わりました)


ですがその後、またリスナーに募集がかかり

舞台のパンフレットにリスナーページが割かれるとのこと。

ダメ元で応募した内容は、稽古場レポートをしたい!

とにかく少しでいいから関わりたいという気持ちが強く、この時はしつこいくらいメール送ってました。(怖)


それがまさかの企画が通り、実際に稽古場へ1日お邪魔させて頂きました。(この時が人生で一番現実と虚構が入り交じった幸せな時でした)


緊張と興奮とでどんなスタンスで居たらいいのか分からず

自分で応募したにも関わらずいざ稽古場に足を踏み入れると終始、こんなもんいてすみませんっていう気持ちになりました。


松居さんの足元を撮りたくて、お願いした時もあまりにもペコペコしすぎて、そんなにしなくていいよ笑と。


そんなにガッツリお話できた訳ではないですが、ただのファンが仕事場にお邪魔したみたいな、キッザニア的な気分でした。


もうファンが軽い気持ちでプロの現場に足を入れるのはやめようと思いました。

次はプロとして!を目標に。



そんなこんなで松居さんのことは大好きです。(好きなのに理由とか全然書いてないやん)


松居さんの作品は、言語化出来ない日々のアレコレを作品に落とし込むものが多く、

まだ名の付かないあの現象や気持ちを作品を通して描かれています。


私もネタを通して笑い以外にひとつでもふたつでも、心揺さぶるような瞬間を入れたいなと思ってます。

テーマがふたつあるみたいなネタが作りたいですね。

近頃は、10秒飛ばしで見たり倍速で再生したり、

分かりやすさを求められる傾向が強いらしいですが、

私はちゃんと「伝わる」ことに加えてもう少し深く、奥の方のものを見たくなる考えたくなるようなものの方が好きなので、それを目指したいです。

別に見る人に強要する気持ちは一切ないですが、とにかく笑ってもらいたいのは一番!

でも笑いとは別の何かも感じてほしい。

そんなネタを作れるように、頑張りたいなと思っております。





結局何書いてんだこれ。松居さんを利用したただの意気込みだな。(すみません)


今回の女優になる日を見て思い出したお話でした。





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