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吉田 翠*詩文*
2017年12月30日 17:06
幾重にも連なった玉の飾りを外す 見えない山の向こうでは小さな集落が跡形もなく消えたとか そんなことはあるまいただ焼かれたのだろう まもなくわたしはあの方がいらしたという高貴な座に身を置く愛した野に唄う小鳥を遠ざけ匂いたつような色事も知らぬまま 檻の中の高貴な座に身を滑らせる 日毎光の導きを聴きその声を纏い大地に君臨する猛々しき王がいくばくかの神妙
2017年12月26日 18:10
《白と黒の連作 白》雪の似合う人がいる 寒さに震えることもなく愛おしいものに触れたくて雪の中に身体を預けているかのように そこにどんな物語が見えているのでしょう ポリアフが手招きをする一緒にこの物語を見てみましょうと そこにあるのは凍えない暖かな雪 結晶のひとつひとつが自分だけの物語を語る それはわたしの物語だと静かに囁きながら 奏でるものは孤独と歓び