フォローしませんか?
シェア
吉田 翠*詩文*
2023年2月17日 19:43
神話部お題 永別 千文字(以内)掌編孤独の果てに たったひとりだった。 たったひとり生を受けてより、男は18000年の時を眠り続け、目覚めた時もたったひとりだった。 男の周りには混沌とした気があるだけで他には何も無かった。「自分は何者なのか」 わからぬまま立ち尽くすと気がうごめき始めた。重い気は足元に、軽い気は頭の上へと流れるように動いていった。最初は潰されてしまうような恐怖