そこに宿る
あまりにも見事で
あまりにも出来すぎで
だから
つくりもののように見えた
周囲にあった無造作なものは、根こそぎ倒され
子供達の秘密基地が消えた
この美しく整えてられた空間に歪さを感じた時から
どれくらいの歳月が流れたのだろう
作りものに見えたものに宿るそのタマシイ
何の遠慮があるものか
思うように生き
堂々と生き
これがあの時の、と
そんな声などどこ吹く風
国道沿いに大型トラックが吐き出す
大量の排気ガスを浴び続けるも
その木は
最初から生きる者だった
それは
最初から命を宿す者だった
そうだ
いつだってそうなんだ
手前勝手な人間の感覚など、きっと聞く耳持たず
ただ命を全うする
それは強さと言わずして
何と言えばいいのだろうか
(下に生えている木で、2メートル以上あります)
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