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縄文土器と弥生土器


今、上野の国立博物館で縄文展が開かれています。わたしが言うとちょっと笑う人もいるだろうと、そりゃ思ってますよ(笑)
もちろん行ってきま~す。

土器が作られる前のこの列島の先土器時代。一般的には岩宿時代とも呼ばれるこの時代は、地球規模の気候の変動期。そのため人も定住ではありませんでした。
文化の礎はもちろんこの時代に生まれたのでしょうが、一般的に定住が始まった時代から『社会』が育まれてきたと考えていいのかと思ってます。

もちろん移動もするけれど、その動きは比較的おだやかだった時代で、小規模ながら集団が出来上がってきたのが縄文時代ですね。
その時代になって、この列島に住む人々の社会的気質が形作られ、後々(現代)まで続いていると個人的に思っているんですが……

この気質云々は長くなるので、今回は土器に関して間違った認識が一般にされているんじゃないかな~と思うのでちょっと書いちゃおうかな。←めっさ偉そう!


縄文土器って聞けば、すぐ思い浮かぶのが紋様で飾られ、複雑な造形美を持つ土器を思い浮かべると思うのですが…… 著作権の話で画像は貼れないけれど、だいたい思い浮かぶかと。
(こーゆーやつ)←?

一方で弥生土器に関してはどうでしょうか?
縄文のそれとは違ってシンプルで飾り気が無く、丸みを帯びた実用一辺倒の土器を思い出すのではないでしょうか。

これ、正確にはブッブーですから。

縄文期の土器でも、弥生期のような飾りのない土器が出土されているし、弥生期の土器にも、紋様をはじめとする華やかなものや、美を意識したものがたくさんあるんです。

これは時代ではなく、土器の用途の話になるかと思います。
シンプルに考えてみればいいのだけれど、縄文期であろうと、弥生期であろうと、『ハレの日に使うものと日常的に使うもので区別されていた』これが正解(のはず!)
傷み方が違うのですよ。実用的な土器の方が断然傷みが強いようです。

それに土器はそもそも壊れやすいですからね。
手間暇かけて作った華やかな土器、美を意識した土器は、特別な日のために用意された、ある種家宝のようなものだったようですね。

岩宿時代と縄文時代は、どこまでがどっちということに多分諸説ありそうですが…… そこはさておき……

狩猟と小規模な耕作でなりたっていた社会が縄文時代。
本格的な食糧生産段階に入った時代が弥生時代。

この時代区分の、縄文時代に作られた土器が縄文土器で、弥生時代に作られた土器が弥生土器。

という考え方が専門家の中でも一般的なのかな、と思います。
(↑あらゆる場面で曖昧に書く人w)

んんん、これは普通に考えてみたら当たり前中の当たり前な話だと思うが。。。かくいうわたしも高校や中学の教科書から…… って思ってました。


さてさて縄文展、楽しみです(@^^)/~~~


#歴史 #縄文展


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