生姜の温めパワーを味方に
皆さんは薬膳に興味ありますか?
薬膳を学んでいると「私も興味あります!」とお声がけいただく時もあります。
ダブルケアをしていると、なかなか自分の身体のケアをする時間はないかもしれません。
その中でも、ちょっとした食材の使い方を変えるだけでも身体は変わっていきます。
薬膳の学び
私自身、冷え性やむくみ体質、月経不順やPMSで悩んでいました。西洋医学の知識ではどうにも出来ないため、何か良い方法はないかと探していたところ、薬膳というものに出会い、実際に体感してみて「私にぴったりかも!」と思い、本格的に学び始めました。
生活に取り入れ少しずつ改善していますが、仕事の疲れや環境の変化で食べるものが変化し、また冷え性が悪化したり月経不順になったりします。
また薬膳で体調を整えていくと少しずつ体質が変わっていきます。そのため自分の身体に必要な食材が変わっていきます。
身体を温めて冷えが改善した時、「よかった~」と思い、同じような食事を続けていたところ、便秘になってしまいました。
身体が冷えから、火照りの方へ傾いてしまったようです。火照りに傾いてからは身体を冷やす食材やお茶を少し多めに取りました。するとまた冷え症に戻ってしまいました。なかなか難しいです。
また女性は生理があります。血を消耗するというのは身体にとって一大イベントです。身体の中のバランスが変わってしまいます。
自分の体質や症状、季節など考えながら食材を選ぶことは面倒くさいことかもしれませんが、とても深くて面白いです。
生姜(しょうが)と乾姜(かんきょう)を使いこなす
2024年の立春は2月4日でした。
立春とは二十四節気(にじゅうしせっき)で春の始まり、一年の始まりです。春の始まりと言いつつ、2月5日には東京都心で大雪が降るかもしれないという予報が出ています。
ということは2月5日は冷え込む日かもしれません。
そこでどこでも手に入り、身体を温めてくれる食材、その名も生姜!
お手軽な値段でもあるので手に入りやすい食材です。
でも注意しなければならないポイントがあります。
生姜では冷え性の改善は難しい
TVやSNSでも生姜の身体温め効果は言われています。確かに生姜は身体を温めます。
中医学の世界では生姜は『しょうきょう』と読みます。そして日光をあて乾かした生姜を乾姜といい『かんきょう』と読みます。
生姜(しょうきょう)は確かに身体を温めますが、身体の表面をくわっと温めます。すると汗が出てきます。その汗が引いていくことで身体を冷やします。そのため風邪の引き始めやぞくぞく風邪には良いとされています。
これは慢性的な冷えには逆効果です。もともとの身体の冷えにより、汗も冷えてしまい、結果的にさらに身体を冷やしてしまいます。
冷え性の人が使うなら乾姜(かんきょう)の方!
乾姜の方はお腹の内側まで入っていき、じんわりとお腹の中から温めてくれます。乾姜を手に入れるor作ることが難しい時は、生姜をしっかりと炒めたり、蒸したり、煮たりして温めて使ってください。
乾姜ほどのパワーはありませんが十分にお腹の中から身体を温めてくれます。
まだまだ寒いので生姜の温めパワーを借りて身体を温めて、過ごしていきましょう。
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