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【あ】が抜けているよ

ある夜の出来事

仕事が終わり、帰宅してささっとお風呂に入り夕食を食べながらテレビを観るがこれといって観たい地上波番組がない。さてどうしようかと思って、BS番組やWOWOWを観ていると、ジャストタイミングではじまる映画あった。これは食べながら観るにはいいかもねと思って観ていると、食事時には全く合わない映画だった。タイトルを見なかったのがいけないのだが、その映画はサスペンスホラーだった。しかも悪魔払い系で、怖い、気持ち悪い、血が壁から流れてくる。観るのを止めようと思ったが、私が普段あまり観ない韓国系の映画だった為、韓国系のホラーってどうなんだろうか?と興味の方が勝ってしまった。食事をしながら、観ているとある程度のキツイ映像はなくった。それと同時にストーリーに魅せられジッと観ていると、妻がお風呂から出て来た。

「何この映画?」

「この映画ね、韓国系のサスペンスホラーだよ。結構面白いだよね〜」

「へぇ〜途中からだと分からないけど、どんな話なの?」

「神父さんが悪魔と戦う映画だね」

「えっ!格闘系なの?さっきサスペンスって言ったじゃん!」

「悪魔と戦うんだよ!どこが格闘系なんだよ?」

「あ〜あ・く・ま 悪魔ね!食べならが話すから【あ】が聞こえなかった」

「神父さんがクマと戦う映画だと思ったの?」

「どんな映画だよ〜」(笑)

「変だと思った〜」

会話ではこんな流れだが、この間夫婦で大爆笑していた。たった一文字有る無しでイメージが全然違う。

神父さんが悪魔と戦う映画


神父さんがクマと戦う映画


文字にしても確かに違う。映画が始まってまだそんなに経っていない時間帯での大爆笑で映画自体は怖いのだが、私の頭の中には神父とクマが格闘している映画がしっかりとイメージされてしまった。このイメージ以降、怖いながらも、ちょこちょこと映画のおかしい点を突っ込みならが観てしまった。サスペンス系には多い突っ込みどころ満載だった。

なぜ【】そこに行くのか?

素人の私が観ても絶対に【】じゃないよね?

絶対に一人で行っちゃダメでしょ!

こんな突っ込みを入れながら最後までしっかりと観てしまった。普段だと怖がりの私が喋るり、妻が怒るのがパターンなのに今回は全く怒らなかった。

これも多分説明から【あ】と言う文字が抜けたからだ。もし、妻の一言がなければ私は怖がって観ていたのかも知れない。そして、これからは説明する時はキチンと伝えねばならないと改めて思った。

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