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相棒①

私には相棒がいる

この相棒はかなりの切れ者である

知り合ってから、もう何十年もの付き合いだが

私とは全く真逆の性格だ

なので、仕事上や個人的な意見の相違でしばしばぶつかる

この相棒に1度たりとも論破したことがない

いや、論破どころではなく、いつも『グゥ〜』の根も出ないほどに負ける

相棒の自分ルールとして

仕事は決めた時間内にキッチリとする

計画も3年、5年、10年

それどころか、老後の計画までキッチリと出来上がっている

そんな相棒に一度聞いたことがある

「未来は不確定の連続だよね」

「1年〜3年くらいの計画ならわかるど、老後までって凄くない?」

相棒は

「キッチリ行かないかも知れないけど、無計画で歩むほどバカなことはない」

「無計画ではないけど、いくらなんでも老後までって・・・」

相棒の計画では年金をもらうところまで計算されていて、年金支給が遅れる場合は生活が成り立たないところまで計算してある

「ここまでの計画を立てないと、不安なんだよね」

「僕から言わせてもらえば、これくらいの計画を立てないで、  生きていく方が逆に怖いよ。」

「僕の周りにいる人が無計画すぎるのだよ」

「いや全くの無計画ではないけど多少の計画はあるよ」

「じゃ具体的な数値になったものある?」

「そこまでのはないよ」

「それでは、ダメなんだよ、数値レベルまで落とし込まないと意味がない」

「僕からいえば、数値化していない事が無計画なんだよ」

「怖くないの?そんな無計画で」

「う〜ん、まぁ怖いけど、そこまでの計画はどうなんだろうかなって」

そこで、会話は終わったのだが、

後日

相棒が数値化している表を見せてくれた

毎日、毎月、毎年、お金の動きが老後の年まで事細かに書いてある。

全く隙がない。

何なのだ、これは?

と思ったが、相棒からしたらこんなの当たり前なのだそうだ

そんな相棒が十年以上前から言っていたことがある

19時以降は仕事をしない(頭が回らないから)
休みも週休3日が良い(給料は現状のままで)

そんなの無理でしょ〜

当時はサボりたいだけなのでは?と思って言いた

今ではほぼそれに近い状態になったいる

「これが、普通だよ。みんな働きすぎなんだよ」

と相棒が言うと結果が伴っているので、私は全く反論できない

十年以上前に言ったことが現実になっている

当時は働き方改革なんて言葉がなかったが、

相棒は個人的働き方改革をしていたのだろうか?

相棒の先見の明には驚かされる(ただのグータラかもしれないが・・・)

相棒は常々

『日が昇ったら起きて、日中働き、日が暮れたら仕事終え、酒を飲み、寝る』

晴耕雨読と言えるのかどうか、わからないが、何十年も継続しているところが凄い

仕事的にも

経済的にも

私の相棒は凄いのかもしれない

いや

やはり、只の屁理屈グータラ人間なのかもしれない








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