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美術館に身を置く(2) 永遠の都ローマ展

インパクトありますよね!
お顔半分出ているこのお方は、「コンスタンティヌス帝の巨像の頭部」です。実物大の方が何倍も迫力が凄い。顔と手と足と、、。


正直なところ、「永遠の都ローマ展」に出向くのは、少しハードルが高かった。

慣れ親しんでいる印象派のような絵画とは異なり、全力で迫ってくる彫刻たちを受け止め切れるのだろうか。ましてや、風邪を引いて寝込んでいた病み上がりの身体で、、。と思ってしまったから。

でも、イタリアに憧れ焦がれて、ようやくイタリア語を勉強し始めた身としては、ローマを知らずして何が語れよう!と、重い腰を上げて挑んだ次第なのです。


そして迎えた展示の感想は、もう圧巻!!その一言に尽きると思います。
備えていた通り、迫力は凄まじいもので、360°見渡せる彼らの顔、頭部、背中、腕、脚からいくつものメッセージがどっと伝わってきます。人、文化、街の創造が生きることを通して語られているようでした。

エレベーターに進み、赤い綺麗な天井を見上げていると、
艶々の「カピトリーノのヴィーナス」さんの彫刻が現れました。う、、美しい。照明が裸体の曲線にうまく反射され、輝いている。石なのに!
今にも動き出しそうなリアルさと、重い腰と一緒にここまできた甲斐があったなあと、有り難さまで感じてしまう、神々しさがそこにありました。


あと、個人的に心がキューっとした作品の説明文を引用します。
”男性の像であるのに、女性のような仕草をしているこの像の表すものがあいまいで美しい。”「カミッルス(複製)」にて。

この時代には、地位ある人物や縁起の良い物などの分かりやすい美術作品ように思う中で、敢えての”曖昧さ”に焦点を当てられているところが現代的でグッときたポイントでした。
(一度私の脳内で私訳されてますのでご容赦ください、、。)


美術館内は基本撮影禁止でしたので、迫力を味わうためにもぜひ足を運んでくださいね♪
東京での展示は、12月10日が最終日です焦



お恥ずかしながら、上野公園に初めてお邪魔したのですが、美術館の密集スポットなんですね!

本日のところは、ヴィーナスさんらでお腹いっぱいになってしまったので、次は「モネ 連作の情景」「パリ ポンピドゥセンターキュビズム展 美の革命」を順番に訪問させていただくことにします〜

国立西洋美術館前にて
イチョウと考える像の組み合わせが、いとをかし!



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