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2017年1月の記事一覧

昆虫の生の輪っかは美しい

昆虫の生の輪っかは美しい

森岡書店で開催中の、舘野鴻さんの個展に行って来ました。
現在絶賛発売中の『つちはんみょう』『しでむし』『ぎふちょう』(いずれも偕成社刊)の気の遠くなるような細密画でおなじみの舘野さん。
虫の生態の解説付き読み聞かせもしてくださり、森岡書店の中に、見知らぬ同士が舘野さんを囲む輪ができました。

生物の生と死の営みを語るうちに、生きること、動物としての人間、地球のこと、などなどに発展し、そこにいた8名

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ひっさびさの一人の休日。息子が「おもしろいから読んで」と渡してきた漫画を、ちょっとお高いポテチを貪りながら読む。うん、確かにおもしろいぞ!息子が日頃買ってくる漫画とは、絵柄からしてあまりに世界観が違うけれども。選書センスが私好みにググッと寄ってきた気がして、嬉しい世捨人平日。

親ばなれに涙ちょちょぎれて

親ばなれに涙ちょちょぎれて

仕事帰りに、「ママー、ママー」とギャン泣きする小さい男の子と、困り顔のお母さんを見かけた。
手をつないで楽しそうに笑いながら歩く母子もいた。
ベビーカーの中の子を、心配そうに覗き込むお母さんも見た。
スーパーでも道端でも、母と子がやたらと目についてしまう。

その後、子育て真っ最中だった頃を振り返りながらぼんやり歩いていたら、息子の幼年期にそっくりの男の子が向こうから走って来た。

目が潤んだ。

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バイタルサインがフラットです

バイタルサインがフラットです

年明け早々テンションが低い。
というよりも、平坦。良く言えば平穏。
「今年は…」という豊富も野心も欲もなく、昨日と同じ日々を生きるだけさ。

どうも去年の暮れから、「やってる感」というか「ガンガン行くぜ」「見て見てー」な感じから気持ちが離れていくばかり。

ゆえにFacebookだのTwitterからも足が遠のき、世間様の、お約束のようなコミュニケーションも嘘くさく感じる。
紅白に辟易としたことは

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