漫画原作のアニメ化によるスピード感の齟齬

先日のスナックバス江の感想にも関わる事なのですが

主要SNSなどで原作ファンによる「スピード感が無い」という感想を見かけます
漫画のみならず小説が原作の作品の映像化でもままある事だと思いますし実感もありますが、これは何故なんでしょうね──

思うに、漫画で「ひとコマで複数人が話す(吹き出しが複数ある)」というコマでは読み手によるでしょうけど、同時に、もしくは食い気味に喋っているように見えるので時間としては一瞬に感じるという事でしょうか─
実際には吹き出しを順番に読んでいるのでリアルタイムでは映像化とあんまり変わらないのかもしれませんね
でも漫画って多分無意識に今読んだ(見た)部分と前のコマを超高速で見返して反芻(はんすう)して整理しながら見ている・・・と個人的には考えるんですが

発言が同時に視覚に入っているという事もある

映像化されると発言の音声が常に同時に鳴っているというのは都合が悪い場合がほとんど、信号の受信方法として漫画はパラレル(並列)アニメはシリアル(直列)みたいな感じでしょうか

より高速で視聴者に送信してスピード感を出す事も出来るんでしょうが発話の内容が伝わらないのでは本末転倒です──
解決策としてはYouTubeのアニメコントのように総字幕化でしょうかね

テレビアニメとしては禁じ手というか悪手と言われかねませんが

ともあれスナックバス江に関してはスナックのまったりゆっくりした空気感の表現、というディレクションなのでしょう
良し悪しではないのです

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