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失恋黒歴史・番外編

これまで書いてきた私の失恋話は、重たくて長いのばかりですが、そうじゃない、風変わりな失恋についても、綴ってみたいと思います。

①「中学2年の時」

私の本格的初恋は、中1の時に私にミエハルというあだ名をつけてくれた女子バレーボール部のYさんでしたが、あえなく撃沈しています。


(その詳細はコチラ)

さて、初恋が失恋に終わった後、しばらく女の子を好きにならなかったかというと、そんな訳はありません!
思春期真っ盛り、女の子を好きになるって、それだけでも幸せだ🎵って毎日ですから、そんなに長いこと落ち込む間もなく、次の女の子に恋をしました。

とても色白で小柄で可愛い、Iさんという女の子です。
クラスは違ったのですが、いつも私と廊下とかですれ違う時、ニコッとほほ笑んでくれた(ように感じた)んです(⌒∇⌒)

2年生に上がると、なんと同じクラスになりまして(・∀・*)
ますます親近感を持って、Iさんの小顔を見ることが出来ました♪

そして5月には、修学旅行がありました(普通は中2の秋とか中3の春のはずですが、何らかの政治的事情があったようです)。
残念ながらIさんとは同じグループにはならなかったんですが、修学旅行後に、旅行中に同行したカメラマンさんが撮影した写真を、ある教室に一斉に貼り出し、ほしい写真を選んで買うという時間がありました。
私は混んでる時間を避けて、一人で見に行ったんですが、なんと同じ時間帯にIさんも写真を見に来ていて、ほんの一瞬2人きりになったんです。
実はそれまで目と目が合うことはあったんですが、お話したことが無かったので、初めて会話をするにはビッグチャンスだ!と思ったんですが、いざIさんの方を向いて話し掛けようとしたら、別の女子が入ってきて、Iさんを連れ去ってしまい、初会話は未遂に終わったんですが、何度も目と目が合うのは、きっとIさんも多少は自分に気があるはずだと、思っていました。

ところが!

クラスの番長みたいな男子って、どこにでもいますよね。
私とIさんのクラスにも番長格がいたんですが、そいつがある日突然
「俺、Iさんのことが好きだから、俺以外の奴がIさんを好きになんかなったりしたら、ぶっ殺す」
と宣告したんです(苦笑)

勇気のない私は、番長に殺されるくらいなら、Iさんを諦めよう・・・と思って、Iさんを好きという気持ちを封じ込めました。

今考えても、つまらん理由での失恋ですよねぇ(;T∀T)

②「大学3年の時」

大学時代、まだ土曜日まで学校があったので、よく土曜の午後になると、母校の高校の吹奏楽部へ遊びに・・・いや、教えに行ってたんですが、毎年3月の定期演奏会では、OBとして演奏にも参加していました。
本職はバリトンサックスなのですが、定期演奏会にはいつもドラムをメインとした打楽器で出場していたため、私より3つ下の後輩以降は、私をドラムの人と思っている可能性が高いです(笑)

その定期演奏会の時の話になりますが、平成3年の第5回に、やはりドラムで出場した時です。

その時は打楽器メンバーが1年生ばかりで、卒業したばかりの3年生も助っ人的にいる状況でした。もちろん1年生は、定演の練習が始まってから、私がドラムを叩く姿を初めて見た訳です。
すると、自分で書くのも大変恥ずかしいんですが、明らかに1年生の女子部員の目が
「ミエハル先輩って、こんな格好良かったんだ💖」
というような目に変わったんです(^_^;)
私も、明らかに彼女らの視線が変わったのを感じたので、最初は嬉しかったんですけど、だからといって誰も何も行動を起こしてくれないんです。
こんな時、憧れられてる側としては、動きようがない(苦笑)
こんなの初めての体験でしたが、私のキャラ的にも、
「どう?今日一緒に帰らない?」
とか積極的に声を掛けるようなキャラじゃありませんし(;´・ω・)

ですが、定演本番の日、これでしばらくはお別れになると思ったのか、打楽器メンバーの内、Fさんという女の子が、
「先輩とこの先連絡を取り合えるように、住所と電話番号を教えて下さい!」
と、言ってくれました。やっと前進した、とホッとしました。
もっとも私がオクテでなければ、もう少し違った前進パターンがあったのかもしれませんね。
私は住所と電話番号をFさんの手帳に書き込み、何かあったらいつでも電話していいよ、一人暮らしだから、と言いつつ手帳を返しました。
当初は、打楽器のメンバーに伝えておきます、とFさんは言っていたのですが、定演からしばらく経ったある日、Fさんから電話がかかってきました。
F「ミエハル先輩ですか?」
私「うん、そうだよ。その声はFさんだね!他の子にも、電話とか教えてくれたかな?」
F「・・・いいえ、実は伝えていません。あの、今度、私に勉強を教えてもらえませんか?」
私「あ、他の打楽器の子には伝わってないんだね。そっかー」
F「先輩、ごめんなさい。ダメですよね」
私「いやいや、嬉しいよ!でも高校2年生の勉強なんて、思い出せるかな~」
F「あの、先輩の予定が空いてたらで良いんですけど、今度の日曜に会ってもらえませんか?」
私「うん。いつでも大丈夫だよ。じゃあ〇〇〇駅の改札口に、朝10時に待ち合わせしようか」
F「はい!ありがとうございます!よろしくお願いします!」

と、表面的には冷静さを装いながらも、後輩の女の子からの、明らかに勉強を口実とした2人で会いたいという強い気持ちが伝わる電話に、私は浮かれてしまいました(笑)

そして日曜日当日、〇〇〇駅の改札前でFさんを待っていたら、可愛い服を着て来てくれました。
F「先輩、ごめんなさい。勉強道具を慌ててたら忘れちゃって、その・・・」
私「いいよ、そんなの。勉強はまた今度にして、遊びに行ってみる?」
F「いいんですか?ありがとうございます!」

という感じで、不思議なデートが始まりました。
明らかに、勉強道具は最初から持ってくるつもりがなかったと思われます(笑)
ともあれその日は広島市内まで行き、スケートしたり、ボーリングしたり、平和公園でノンビリして部活の話をしたりしました。
途中でカップルみたいだよね、と言ったら凄く照れていたのが印象に残っています。

その日は〇〇〇駅の改札口でお別れし、次は本当に勉強教えてください、とFさんは言いました。そして、私から電話するのは大変なので、先輩、私の家に電話してくれませんか?と言うのです。
まあいいよ、週の真ん中あたりに電話するからね、と言って、電話番号の書かれたメモを受け取りました。

不思議な一日でしたが、ひょっとしたらこれは恋の始まりじゃないか?Fさんと付き合えるんじゃないか?と思ったものです。

しかし!

水曜日にFさんの家に電話したら、最初お父様と思われる方が出ました。
私は丁寧に、高校の吹奏楽部の〇〇(←本名)と申しますが、Fさんご在宅でしょうか?と挨拶したつもりなんですが、お父様と思われる方は凄く怖い声で、
「ウチはFへの男からの電話は全部断ってます。二度と掛けてこないで下さい」
と、ガシャンと切られました。

なんじゃこりゃぁ!

そんなことを怖い声で言われたら、二度と電話なんか出来ません。
となると、奇跡的にFさんから掛かって来るのを待つしかないんですが、Fさんから私に電話が掛かって来ることも、二度とありませんでした。

そしてある日、土曜の午後に久々に高校の吹奏楽部に顔を出したら、打楽器パートのみんなは殆ど退部していました。勿論Fさんも。1人だけ新2年生として残っていた女の子には、ミエハル先輩久しぶりです~と声を掛けてもらえましたが・・・。

このキツネに摘ままれたような、蜻蛉のような謎の出来事、今も私の心の中でちょっとした引っ掛かりを感じていたりします。

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