マドレーヌ

フランス文学の研究をしています。フランスの歴史、映画、文学、料理など紹介します。専門は…

マドレーヌ

フランス文学の研究をしています。フランスの歴史、映画、文学、料理など紹介します。専門はフランス革命期文学、ロマン主義。 趣味はドイツ語とヴァイオリン。 翻訳を引用する際は、引用のルールを守って下さい。引用元を明示し、リンクをはってください。

マガジン

  • フランス語読解練習問題

    フランス語読解練習問題をつくってみました。仏検読解問題対策に利用していただくとうれしいです。感想も大歓迎(#^^#)

  • フランス詩

  • ドイツ語万年初心者

    独検、自己判定4級くらいから3か月の準備で2級に合格しました。しかし、全く話せないことに気づき、スピーキング特訓中。本業のフランス語の合間にやってるので、なかなか上達しません。

  • 上級をめざすフランス語

最近の記事

フランス革命徹底解説シリーズの動画をアップしました!ぜひご覧ください。 https://youtu.be/ExQ13ntd11A?si=D2QCuJYXI9O_yQ3x

    • アリゼ「わたし、ロリータ」訳詞

      以前から気になっていたAlizéeの「Moi... Lolita」を訳してみました。詩は、Mylène Farmerで、有名なウラジミール・ナボコフの小説『ロリータ』から着想を得たそうです。そういうわけなので、この小説の内容をふまえて訳すのが理想だとは思いますが、とりあえず訳してみました。Julien Doréのカバーもかっこいいです。 わたし、ロリータ わたしの名前はロリータ ローまたはローラともいうわ どう呼ばれようと同じよ わたしの名前はロリータ 狼を夢見るときは

      • フランス語読解練習問題(9)エミール・ゾラ「Thérèse Raquin」

        久々の読解練習問題です。またまたゾラに戻ってきてしまいました。推定レベル仏検2級。 設問の訳 (答えは最後にあります) (1) ラカン夫人は死にたいと思っていた。 (2) ラカン夫人はテレーズを彼女の息子と結婚させるつもりだった。 (3) ラカン夫人は息子が自分を一人残していくことを恐れていた。(avoir peur que + 接続法) (4) テレーズは息子の乳母になるだろう。 nourrice (f) 乳母、子守り、里親。 語句 moribond (e) (形) 

        • 【翻訳】王妃マリー・アントワネットの回想録

          Mémoires sur la vie privée de Marie-Antoinette, reine de France et de Navarre (1822) par madame Campan 著者カンパン夫人による序文  18世紀の終わりの何年かについて書かれた本の重みによって、図書館の棚板はたわんでいる。何人かの優れた人々がすでに、その才能を駆使して我々の革命の精神的、あるいは政治的な主な要因を指摘している。しかし、後世の人々は知りたがるだろう。革命勃発へ

        フランス革命徹底解説シリーズの動画をアップしました!ぜひご覧ください。 https://youtu.be/ExQ13ntd11A?si=D2QCuJYXI9O_yQ3x

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        • フランス語読解練習問題
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        記事

          フランス語読解練習問題(8)ジュール・ヴェルヌ「Le Tour du monde en quatre-vingts jours」

           Bonjour ! 久々の投稿になってしまいました。今回はヴェルヌの「80日間世界一周」からです。あまり変化のないテクストになってしまい、申し訳ありません。このところテクスト選びに苦労しています。  この作品はフランス語原書初心者におすすめです。でも今回読み直してみて、自分が思っていたより難しかったです。推定レベル仏検2級。 解説(正解は最後にあります) (1) garder son sang-froid冷静を保つ。一行目 pressé, e 急いでいる (2) flân

          フランス語読解練習問題(8)ジュール・ヴェルヌ「Le Tour du monde en quatre-vingts jours」

          フランス語読解練習問題(7)シャトーブリアン「Natchez」

          今回は、シャトーブリアンの「Natchez(ナチェズ族)」の序文からの出題です。美文で有名なシャトーブリアンですが、あまり文学的ではない文章を選んでしまいました。序文は、執筆の背景などについて書かれることが多いです。推定レベル仏検2級。 解説 (答えは最後にあります) (1) nombruex, euse(形) 多くの、多数の。一行目、ramas de manuscrits=原稿の山。ramas = (がらくたなどの)山。 (2) Il n’est pas étonnant

          フランス語読解練習問題(7)シャトーブリアン「Natchez」

          フランス語読解練習問題(6)プロスペル・メリメ「カルメン(2) 」

          今回も「カルメン」からの出題です。推定レベル仏検準1級から2級(全体的にはやさしめなのですが、一か所だけ2級レベルではなさそうな表現があるので)。 解説 (答えは最後にあります) (1) 一行目、Le premier s’approchait bien à contrecœur. 前者(= mon guide)はしぶしぶ近寄っていた。 (2) (1) を参照。causer avec qn. ~とおしゃべりをする。 (3) une franche hostilité あから

          フランス語読解練習問題(6)プロスペル・メリメ「カルメン(2) 」

          フランス語読解練習問題(5)プロスペル・メリメ「カルメン」

          今回はプロスペル・メリメの『カルメン』からの出題です。フランス・オペラの代表作『カルメン』の原作です。今回は若干短めになっています。推定レベル仏検準1級から2級。 解説(答えは最後にあります) (1) séjourner : ~に滞在する。一行目、se trouver (en un endroit) = être (en un endroit). Me trouvant en Andalousie = j’étais en Andalousie. 「commencemen

          フランス語読解練習問題(5)プロスペル・メリメ「カルメン」

          ボードレール「アムールと髑髏」― L'Amour et le crâne

          ボードレール「アムールと髑髏」― L'Amour et le crâne

          フランス語読解練習問題(4)―カンパン夫人「王妃マリー・アントワネットに関する回想録」

          今回もカンパン夫人の回想録から出題しました。推定レベル仏検準1級から2級。ぜひトライしてください! 解説(答えは最後にあります) (1) être le sosie de qn ~と瓜二つである。 (2) à l’instar de qn~にならって、~と同様に。2,3行目、 les choses essentielles qui avaient été négligées dans la sienne 彼女自身が受けた教育において、ないがしろにされていた、本質的な事柄。

          フランス語読解練習問題(4)―カンパン夫人「王妃マリー・アントワネットに関する回想録」

          フランス語読解練習問題(3)―カンパン夫人「王妃マリー・アントワネットに関する回想録」

          フランス語読解練習問題の第三回です。今回はカンパン夫人の「王妃マリー・アントワネットに関する回想録」(本邦未翻訳)からです。カンパン夫人は、マリー・アントワネットの首席侍女でした。マリー・アントワネット研究において、この回想録は貴重な資料となっています。 今回の問題は、前回二回に比べて少しやさしめだと思います。ぜひお試しください!推定レベル仏検2級。 解説 (答えは最後にあります) (1) Avoir une mémoire d’éléphantは、記憶力がよい、またそこ

          フランス語読解練習問題(3)―カンパン夫人「王妃マリー・アントワネットに関する回想録」

          ボードレール「恋人たちの死」― La Mort des amants

          ボードレール「恋人たちの死」― La Mort des amants

          フランス語読解練習問題(2)―エミール・ゾラ『居酒屋』から

          読解練習第2回です。今回はエミール・ゾラの『居酒屋』から。推定レベル仏検準1級~2級。 解説(答えは最後にあります) (1) Madame Lantier avait été à la fenêtre. ランティエ夫人はその前まで窓際にいた(大過去)。Une voix jeune et gaie lui fit quitter la fenêtre. 若く、明るい声が彼女を窓から離れさせた。(quitter qc:~を離れる) (2) 2行目。 Le bourgeois

          フランス語読解練習問題(2)―エミール・ゾラ『居酒屋』から

          ボードレール「楽しき死者」― Le Mort joyeux

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          フランス語読解練習問題(1)エミール・ゾラ『ボヌール・デ・ダム百貨店』より

          仏検の読解問題対策用に練習問題をつくってみました。テクストは文学作品を使っています。今回はエミール・ゾラの 『ボヌール・デ・ダム百貨店』Au Bonheur des dames の冒頭から。推定レベル仏検2級。 解説 (答えは最後にあります) (1) 1、2行目。un train de Cherbourg l’avait débarquée avec ses deux frères [...] シェルブール発の列車は彼女を下ろした、二人の兄弟とともに。(彼女は二人の兄弟と

          フランス語読解練習問題(1)エミール・ゾラ『ボヌール・デ・ダム百貨店』より

          ボードレール「高揚」― L'Élévation

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