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【詩のようなもの】夜と夢のあいだ

よそいきの顔
装うのもまた
じぶんのひとつの生態
嘘吐きが前提

本当は
嬉しくも悲しくもないのかもしれない

“同じこと考えてた”
“気が合うね”

どこにでも行けた時間は過ぎて
どこにも行けない現実の隣にいる

駅に辿り着けない
あの街へは二度と行けない
そんな夢を繰り返し見た

今夜は
真っ暗なままで
黒のままで
いっそのこと
闇の中で目を凝らしたままで