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【パッケージの話005:組箱】

引き続きトムソン箱です。今日は身フタ箱、額なしと額ありバージョン。ギフトやお土産のお仕事してる人はこれ頻出しますね。キャラメル箱と違い、嵌合(かんごう・フタと身のハマり具合)の問題が出てくるので難易度が上がります。

印刷方法箱2_アートボード 1

額のあり/なしは身箱だけです。フタは全て額なしの形状です。

印刷方法箱2-02

身フタ箱の例。

随分前に作った大阪のお土産ですが、これは5mmの額ありですね。額は5mm〜8mm程度で、5mm以下になることはほぼありません。

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お菓子は個包装がフィルム、外装が紙箱というパターンが多いので、別の素材への展開を考えてデータを作ります。グラビア印刷のフィルムの方が工程に時間がかかるので、個包装から先に入稿することが多いですね。プレゼンは同じタイミングですが。

タオルのギフト箱。これも身フタ箱で額ありです。

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紙はスノーブル。しおりはTSギフト-1のウォームグレー。フタの銀の箔押しと中の差し込みとサイズが同じで節約しています。 百貨店のタオル売り場はフタを見せず中身のみ見せて売るため、フタを開けた状態で商品イメージを作ることが必要になります。

身フタの嵌合は紙素材や全体サイズ、中身によっても変わります。中身がプリンみたいな重いものの場合と、焼き菓子やタオルのような軽いものの場合では嵌合具合も調整(身フタのサイズ差が変わる)。重い物の方がフタ取れやすいためです。そう考えるとパッケージは本当にフルオーダーメイドなんですね。

次回はこの身フタ箱のカンプの作り方を紹介します。

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