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アサヒ版恋愛解体新書~西野カナ的疑問の回答編~

⚠今回のnoteは、他エッセイ媒体での教訓や「読みにくい」というご意見を参考にアサヒのnoteらしからぬSEOエッセイ記事要素が含まれた構成となっています。文章長いわ!のツッコミに対応する目的もあるため、小見出しなど試験的に付けておりますので、“いつもの感じ”のご期待には沿っておりません。ご了承お願い致します。(すでに長い注意書きでした)

【「ああなんで好きになっちゃったのカナ~?」依存感情の原因を分析してみた】


今回もアサヒ版恋愛解体新書と題しまして、前回のエッセイで書いた
「愛情の三段階」を前提に書き進めていきたいと思います。まだ読んでない!という方はぜひ飛んでみてくださいね。

さてさて、前回のエッセイで愛情の三段階のステップを行ったり来たりして依存度マシマシになったパターン3を紹介しましたが、そもそもなぜ彼とは人間愛段階に到達できたのでしょう。
まず前提として三段階を踏む際に、“すきになる”ということを場所を変えたり新しく開拓したりと何度も繰り返しているはず。
じゃあなんで好きなんだろう?

そんなことは、行ったり来たりしている過程で何度も何度も考えたこと。「ああなんで~好きになっちゃったの~カナ~?」というカナちゃんの気持ちはいつになってもあるわけです。これがのろけ的な視点でのセリフになったり疑念的なセリフになったりを繰り返し、この恋愛を終えて“懐古的”な視点に立ったときにはじめて答えが見つかりました。

【「99の完璧とひとつのダメ」より「99のダメより“たったひとつの完璧”】

「人を好きになる」をテーマにしたエッセイやら研究やら考え方はもう何万通りあってそれらには共通することが沢山あり、みんな恋愛をしたときに自分なりの答えを出しているはず。
私は誰かの「人を好きになる」基準とか考え方をみたりきいたりするのが好きでそのたびに学んでいるのですが、パターン3の彼とはよくこの話をしていました。なぜなら行ったり来たりの間で、“違う恋愛をしているから”
私たちは何度も「もう会うの止めよう。」をしたけれど、また「やっぱりあなたがいい。」を繰り返しました。だからこそ、じゃあなんで戻ったのだろう?を自分に向けて問いただすし、戻ってきた理由をお互いに話す。これを何度もやっていたからこそ、終わったときに共通点が見られたのです。

それは何かというと、パターン3の彼は私の中にある外されたくない“たったひとつの的”を得ていたということ。

たったひとつと言うと、譲れない何かみたいな大きなことのように思うけれど、これは「その時々」の“たったひとつの的”
でも、ここで難しいのが「その時々」という部分で、人間に起きる様々なシーンには人それぞれ自分にとって重要なタイミングがあります。
そのタイミングの私に起きた例として一番わかりやすいのが、“メンタルがやられている状況”です。


夜の仕事をやっていた時、(詳しくはこちらのエッセイで)同僚からのいじめ、というより罵声を浴びた瞬間がありました。それに加えてしつこい客からジリジリと迫られるというダブルパンチが起きたのです。
経済的にもきつかった時期で辞めるわけにもいかず、精神は瀕死に近い。そこでその時期付き合っていた彼に助けを求めるように電話をしました。


ですが繋がらないのです。そしてLINEを送るも既読にならない。何度も連絡をしました。
時間は夜中の3時で寝ているのも当たり前だし、迷惑になってしまうということを考えられない状態が悪いのはわかっていました。でもとにかく信頼できる人の声が聴きたかった。
そして、うつろな私が連絡したのが彼。パターン3の人物。
彼は電話に出たのです。寝ぼけ眼で。
私は沢山謝りながら「ちょっと辛いことがあってさ」と話しました。その時は泣いているわけでもなく、とても冷静に。むしろ笑って話してしまいました。辛い瞬間って、そのままダイレクトに感情を伝えられなかったりして、まさにそんな状態でした。
彼はすぐに「仕事終わったら一回会おう。」と言って仕事を終えると駆けつけてくれたのです。

別に今の状況やメンタルを詳細に話したわけでもないのに、朝方彼は出てきてくれたのです。私は今日あった出来事を話しても涙することは出来ないし、抱きしめてもらうことも出来ない。付き合っていないから。そんな私の様子を見ながら彼はずっと話を聞いてくれました。でもただ一言、

「辛かったなあ。」
といいました。

ここ!!!!!


これだと思いました。彼は会っていたころ小さなダメを集めたような人間で、
「ああなんで~好きになっちゃったの~カナ~?」
をいくら繰り返したか分からなくなってしまうほどだったのに、
“ここは絶対に外してほしくない!” というタイミングをしっかり捉えて、今何をして欲しいかを的確に当てました。もうお手上げ!あっぱれ!

次の日、彼氏に昨晩の状況を説明しました。もちろん、パターン3の彼に助けてもらいました~なんて言えなかったです。話し方は笑いながら日常を話すように。パターン3の彼にした振る舞いと変わらないようにしました。
とはいえ、彼氏が私に放った言葉は、「夜の仕事ってそういうことあるよね。」

愕然としました。彼氏は小さな完璧を集めたような人。連絡はマメだし、プレゼントも沢山くれる。体調も気遣えれば、こまめなスキもくれる。
でも、絶対に外してほしくなかったポイントを見事に外してきたのです。
笑顔で話す私を、そのまま受け取って会話の一部として捉えていました。
こんな出来事は以前にも、私の文章を読んだ感想や嫉妬の仕方など様々なところに見受けられました。肝心なところを外される感覚。
でも目を瞑っていた。時間をかければお互いに分かり合えるようになるはずだと。
でもこの場面で思ったのです。「時間が解決してくれる問題ではない。」

ここで一気に冷めた私はパターン3の彼に気持ちが逆戻り。こうして人間愛段階にステップアップしたわけです。
「99の完璧とひとつのダメ」のそのひとつは、“たったひとつの完璧”によって容易に崩されてしまう。そのたったひとつを決めてくれた時に、
「ああやっぱりこの人が好き。」だと思いなおすのです。

【愛情を深めるキッカケの“やっぱり好き” 必要なのはこれだけ】

99個の完璧があってもたったひとつを外してしまう、この状況を作り出してしまう原因は “想像力のなさ” ではないでしょうか。
相手が発信してきた情報である言葉や表情、しぐさや行動をそのまま受け取ることは恋人でなくてもできます。けれど、長く一緒にいたい・愛情を深めていきたいという人には分かりやすく何もかもを事細かく説明するわけではない。それなのに“この人は自分をわかってくれる” “波長が合う” と思える人というのは想像力があるのです。「この人だったらこんな時、どんな気持ちなんだろう。」「なんで今そんなことを言うんだろう。」少しでもこんな風に相手の裏側を想像できる人・想像しようとする人とは愛情を深められると感じ、「やっぱり好きだ。」と思えるのではないでしょうか。

恋愛において細かな相性がいいことは、日々の幸せに繋がります。けれど愛情を深める、前回のエッセイでいうところの段階を踏むために必要なことは、お互いの外せない部分をしっかりと理解し的を得ること。
そのためには、元々の価値観や時間を長く共にすることでの学びもありますが、このように言葉や行動の裏を想像する力が一番必要なのではないかと思います。これは初対面ではない限り出来ることですからね。

今回のエッセイは長くなってしまったがゆえに、ではなぜパターン3の彼を抜け出せたのかを書けなくなってしまいました。

これについては次回!最終回!アサヒ版恋愛解体新書!お楽しみに!





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