アサヒミハル

Z世代/日芸演劇学科演技コース卒/アートやセクシャリティ、ジェンダーアイデンティティ、…

アサヒミハル

Z世代/日芸演劇学科演技コース卒/アートやセクシャリティ、ジェンダーアイデンティティ、シス女性として生きることを書く/フリーランス女優・ダンサー・ライター

最近の記事

女性の身体~未来の自分を育てる~

子宮頚部異形成の記事をかいたあと、友人たちから連絡があった。 それぞれ声をかけてくれたことが私の力になったし、純粋にうれしい。 そんなときに連絡をくれたこと、私のために携帯を開き文字を打つ行為をしてくれた数分が愛おしく失いたくないものの一つである。 そして先日、途中経過の検査を受けた。結果として完治したとはまだ言えないものの、次回の検査は半年後で良いというものであった。 軽度異形成の自然治癒が現実的になってきた。 生理周期も安定し、排卵日や生理前の体調の変化がわかりやすくな

    • 女性の身体~未来を生きる身体と子宮頚部異形成~

      「女性の身体」というタイトルでnoteを書くのは1年と5か月ぶり。 今回、私の身に起きたことで、しばらく考えがまとまらなかったり、コロナ禍によって仕事が安定しなかったりと、文章におこすことを躊躇っていたがやっと書く気になれたので、ここに綴ろうと思う。 私の生理ちゃんが暴れまくる。お久しぶりの婦人科外来4月のある日。私は婦人科の待合室にいた。昨年ピルを飲むことを止めてからしばらく婦人科にはお世話にならない生活を送っていたが、久しぶりに 「こりゃ病院かな?」という考えが頭をよぎ

      • 手相を見られてドン引きされた朝日。運命とみかんハートを考える。

        “運命” を多用する男はドルチェ&ガッパーナの香水男子。ナンパ師と手相占い事件簿 「これ、運命だと思うんだよね~。」 あほか。運命なんて言葉を口からぽろぽろ垂れ流すんじゃない。 新宿を歩いていると必ずいるナンパのひょろメンたちは口を揃えてこんなことを言う。ナンパで “運命” を安売りする奴はきっと、ワンチャン目当てで元カノに連絡しちゃうことをドルチェ&ガッパーナのせいにするような人間であろう。 そんな “香水男子”(勝手に名付けてごめんね。曲は好きだよ) がはびこる新宿で

        • Firestickを手に入れた朝日が気づいたこと。

          Amazon Firestickを手に入れた『元歩く番組表』最近の私の生活を、人生を華やかに彩ってくれているブツがある。 それは “Amazon Firestick” だ。「歩く番組表」とあだ名をつけられた小学生のころからテレビや映画・音楽は大好きでお金の許す限りでそれらに触れてきたけれど、都内在住自称フリーランス二年目の私には映画館でしょっちゅう映画を見ることは出来ない。 それに、間に合わなかった携帯代と一緒に引き落とされているNetflixのサブスクもクレジットカード決済

        女性の身体~未来の自分を育てる~

          人たらしの苦悩

          "人たらしの苦悩" それは "自己肯定感の低下" と比例している。 最近の身近な話題である。 ひとりで生きることの強さ ホイットニーが常に歌っていた、誰かと生きて悲しむより一人の方がいい、 という強さを、私は勘違いしていた。 ひとりで生きる、それは自分を自分で認めることとの戦いだ。 誰かに褒めてもらえることほど簡単なことはない。 自分が一番、自分を知っている。 だからこそ、人はどこかで、自分を甘やすことができなかったり、目をつぶって甘やかしたりする。 今の私は。 毎日自分

          人たらしの苦悩

          タイタニック号の演奏家は人生ハードモード。私のアイデンティティ宣言

          こじらせた私のアイデンティティ。【アイデンティティ】 自己が環境や時間の変化にかかわらず、連続する同一のものであること。主体性。自己同一性。  “アイデンティティ” なんて言葉を覚えたのはいつだろうか。 この言葉を使ったいちばん古い記憶は高校一年の春だ。中学の頃クラスが同じで、近所に住む秀才の在日中国人(後に帰化した)の親友と、千葉駅近くのサイゼリヤでお互いの近状や様々なことを語り合った時だったと思う。アイデンティティという言葉自体は、耳にしたことはあってもその意味なんて考

          タイタニック号の演奏家は人生ハードモード。私のアイデンティティ宣言

          誓いのことば

          「何もわかっていない。たくさん分析しても、エッセイを書いても、本を読んでも。好きと伝えても、思っても。私は彼を分かっていない。 何度も繰り返し、彼の話を聞いた。そんな中で彼をひとつもわかっていないことに、丸3年。4年目にして気づく。 私は何も分かっちゃいない。 分かろうとは努力したつもりでも、“つもり” でしかない。ただ好き、なのと愛する、の壁は大きい。 どうしたら私は彼を、“愛せる” のか。 何年たっても、ムリな気がするし、いつかはできる気もする。 このペースでいったら、墓

          誓いのことば

          アサヒ版恋愛解体新書~共感脳が選ぶ道と安室ちゃんの鍵付きフォルダ編~

          ⚠今回のnoteは、他エッセイ媒体での教訓や「読みにくい」というご意見を参考にアサヒのnoteらしからぬSEOエッセイ記事要素が含まれた構成となっています。文章長いわ!のツッコミに対応する目的もあるため、小見出しなど試験的に付けておりますので、“いつもの感じ”のご期待には沿っておりません。ご了承お願い致します。(すでに長い注意書きでした) 【「人間愛を超越・依存度マシマシ・執着上等精神」の打破】三編に分けて長ったらしくお送りしておりますアサヒ版恋愛解体新書も今回で最終回。前

          アサヒ版恋愛解体新書~共感脳が選ぶ道と安室ちゃんの鍵付きフォルダ編~

          アサヒ版恋愛解体新書~西野カナ的疑問の回答編~

          ⚠今回のnoteは、他エッセイ媒体での教訓や「読みにくい」というご意見を参考にアサヒのnoteらしからぬSEOエッセイ記事要素が含まれた構成となっています。文章長いわ!のツッコミに対応する目的もあるため、小見出しなど試験的に付けておりますので、“いつもの感じ”のご期待には沿っておりません。ご了承お願い致します。(すでに長い注意書きでした) 【「ああなんで好きになっちゃったのカナ~?」依存感情の原因を分析してみた】 今回もアサヒ版恋愛解体新書と題しまして、前回のエッセイで書

          アサヒ版恋愛解体新書~西野カナ的疑問の回答編~

          アサヒ版恋愛解体新書~愛情の三段階編~

          ⚠今回のnoteは、他エッセイ媒体での教訓や「読みにくい」というご意見を参考にアサヒのnoteらしからぬSEOエッセイ記事要素が含まれた構成となっています。文章長いわ!のツッコミに対応する目的もあるため、小見出しなど試験的に付けておりますので、“いつもの感じ”のご期待には沿っておりません。ご了承お願い致します。(すでに長い注意書きでした) 【コロナ禍で生まれた暇な時間。私は恋愛を哲学する。】 コロナによる自粛期間中、パラレルワークのほとんどが休止となったアサヒです。 皆

          アサヒ版恋愛解体新書~愛情の三段階編~

          火曜日の午後

          『2020』というnoteを書いたのが1月5日。あれから約3か月。あの頃の私は今の世界を、今の私を想像していただろうか。 未来なんて予想出来ない。そんなことは頭で分かっているし、一年前の自分は今の自分の姿を思い描いていなかったことも自覚できる。でも人はその計り知れない未来の姿を、未来の尊さを、自らや自分のまわりの時制の変化だけでは感じられない。人間は心がけ次第で変わらない日常を過ごすことが出来るし、季節は巡る。同じような毎日を繰り返して知らないうちに歳を重ねているという人も

          火曜日の午後

          性別を忘れられないのか?

          男になりたい。 はじめてそう思ったのはいつだろうか。 確実に言えるのは、小さい頃から生まれ変わったら男の子になりたいと口にしていたこと。 それは、戦隊モノが好きだったから。 それは、ブルーが好きだったから。 それは、働く母が好きだったから。 それは、かっこいいスーツが好きだったから。 それは、緩やかなくびれが嫌いだったから。 それは、突き出た胸が邪魔だったから。 それは、ガサツな性格が許されなかったから。 それは、毎月の生理が訪れたから。 いつの間にか、男の子になりたい

          性別を忘れられないのか?

          朝日ウルルン滞在記〜ベトナム編2〜EP4.幸せの枕詞

          さよなら大好きな人。 さよなら大好きな人。 ずっと大好きな人。ずっとずっと大好きな人。 ずっとずっとずっと大好きな人。 これはナムの十八番である。聴きやすいらしい。日本の曲かけるか!!と、ベトナムのEDMが終わった後流したのが、花*花の「さよなら大好きな人」だ。 絶妙なチョイス。まだお別れには早いし、助手席のリンはテンション爆上げであるのに、ナムはしっとり鼻歌を歌う。ちなみに半音ズレている。私が仲良くなる人にはなぜか半音ズレている人が多い。 ふたりが聴き取りやすい曲にしよ

          朝日ウルルン滞在記〜ベトナム編2〜EP4.幸せの枕詞

          朝日ウルルン滞在記〜ベトナム編2〜EP3.当たり前が世界を変えた。

          この旅の試練が始まった。 「ハッピーニューイヤー!」の花火に見惚れてウキウキ。神社にお参りにママとリンと行こうかと話していた時、大雨になった。 ベトナムについてからは雨と晴れが短時間で繰り返されていた。天気も気温も変わりやすい土地だ。 雨だからお参りは中止。近所を回ることになった。 近所はほとんど親戚だ。ナムのお父さんは8人兄弟で、そのうち6人はフートにいる。6家庭+独立した孫の家庭など全てを回ることになった。 昼間から続く宴会でお腹の隙間は無い上に、日本からきたゲス

          朝日ウルルン滞在記〜ベトナム編2〜EP3.当たり前が世界を変えた。

          朝日ウルルン滞在記〜ベトナム編2〜EP2. 私たちの共通言語〜

          赤。オレンジ。黄色。青。 原色に溢れたベトナムの街と人々は日本人と違う色彩感覚を持っているらしい。なぜなら日本とは太陽光線が違うから。 太陽光線が強いベトナムで育った人々は、世界が鮮やかに映っていて赤味を帯びているらしい。ちなみに日本は大気がブルーに染まり、世界は青味帯びている。そんな色彩感覚の違いから、私たちとの性格や考え方の違いも生まれているのかも。 引き継ぎ、大晦日のパーティーは続いていた。女性陣は片付けを始める中、男性たちの飲み会は終わらない。「ゾォ!」という掛け

          朝日ウルルン滞在記〜ベトナム編2〜EP2. 私たちの共通言語〜

          朝日ウルルン滞在記〜ベトナム編2〜EP1 再びのフート〜

          すべてはベトナムから始まった。 10月。戦場のようなアルバイト生活で苦楽を共にしたベトナム人の友人にYOUきちゃいなよ!と言われて、まんまとベトナムでYOUになった私は、世界を変えられた。(大袈裟な人間である) ベトナムに恋い焦がれた私はまた、ナムの旧正月きちゃいなよ〜!の一言で単身、再びベトナムへやってきたのだ。 厚手のニットなんて脱ぎ捨てて、こちらベトナムハノイは23度。空港で出迎えてくれたリンは半袖である。 「久しぶりねぇ〜!」と抱きついてきたリンは髪を短くして相

          朝日ウルルン滞在記〜ベトナム編2〜EP1 再びのフート〜